【講義概要】
今世紀に入り、ますます、国際会計基準のルール制定・改正等企業会計に関する諸問題が世界の企業や投資家のほか、一般市民の生活にも多種多様でグローバルな諸影響を直接与えるほど、企業会計そのものがますますグローバルに社会化していると言えます。このことは、また、現代において、企業の経営成績や財政状態等を適正に把握し、その利害関係者に報告することが企業ひいてはグローバル経済社会の合理的で有効な運営のために不可欠な社会的行為であることを、意味します。
本講義では、会計あるいは会計学の技術や理論、制度を学び、さらに、それらの歴史および現代の在り方や課題についても認識を深めることを目的としています。したがって、会計の社会化を典型的に示す国際的レベルでの企業会計制度や企業会計基準の成立や変遷を歴史的に見ていきたい。同時に、時間があれば、現代の企業活動の財務的把握やその公表が社会的にどれほど有効なものであるのかどうかを確認していきたい。
【学習到達目標】
国際会計基準成立の過程を観察することにより、その国際的、歴史的意義を理解し、今後の在り方について自らの展望を得ること。
【履修上の注意】
出席率2/3未満の者は「失格」とします。
その他、詳細は開講時にお知らせします。
【事前準備学習】
とくにありませんが、簿記や財務会計等の他の会計科目を学んでおくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
レポート・小テスト等30%、期末試験70%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 企業会計の歴史Ⅰ(中世) | |
2 | 企業会計の歴史Ⅱ(近世) | |
3 | 企業会計の歴史Ⅲ(近代) | |
4 | 企業会計の歴史Ⅳ(近現代) | |
5 | 国際会計の歴史Ⅰ(第2次大戦後のIMF・GATT体制と国際経済の発展) | |
6 | 国際会計の歴史Ⅱ(経済のグローバリゼーションへの国際的対応・・・UN、IMF等) | |
7 | 国際会計の歴史Ⅲ(グローバル化対応としての国際会計ルールの追求・・・AISG等) | |
8 | 国際会計の歴史Ⅳ(IASCの成立) | |
9 | 国際会計の歴史Ⅴ(IFACの成立、IOSCOの成立) | |
10 | 国際会計の歴史Ⅵ(IASCとIFAC) | |
11 | 国際会計の歴史Ⅶ(IOSCOとIASC) | |
12 | 国際会計の歴史Ⅷ(コア・スタンダード合意) | |
13 | 国際会計の歴史Ⅸ(IAS2000成立) | |
14 | 国際会計の現状と課題Ⅰ(IASB、IFRSへの転換) | |
15 | 国際会計の現状と課題Ⅱ(IFRSとのコンバージェンス) | |
16 | 定期試験期間 | |