【講義概要】
現代社会の生活において,化学が作り出した物質・素材なしでは考えられない。そして近年のエネルギー資源の枯渇や環境問題の深刻化についても,単なる社会問題として取り扱うだけでなく,化学の技術の進歩・開発無しにその問題解決は考えられない。すなわち,化学の知識を持つことは,人類の持続可能の発展に寄与することは明確である。そこで,これまで化学を選択してこなかった学生も考慮しつつ,一般教養としての化学を身につけることを念頭に,例えば,自然界で起こる多彩な現象や,自然界に存在する様々な物質を化学的に理解・解釈し,さらには汚染物質に対する知識や地球環境の修復・保全に対しても化学的に議論できる授業内容にしていく。
【学習到達目標】
身の回りには暮らしを支えている様々な化学物質があるだけでなく,身の回りの様々な自然現象に対しても,化学の目を通して見ると簡潔にわかりやすく説明できる。このことは,生命活動を支える細胞内の化学反応,さらには地球環境や汚染物質,エネルギーの関する諸問題にも繋がるものがある。ここでは,将来の新しい科学技術に対して,化学的な思考力で理解・解釈できるようになることを到達目標とする。
【履修上の注意】
授業には毎回出席すること。
講義内容から理解度を確認するための演習問題を適宜,実施する。
Webシステム上で各授業ごとに資料をアップロードしておくので,授業前に必ず資料を印刷し持参すること。
【事前準備学習】
事前にシラバスの授業内容を確認し,配布資料を参考に事前学習することが望ましい。
日頃から日常生活の様々な物質(洗剤・化粧品・食品添加物・医薬品,プラスチックや衣料品など)どのような化学物質・成分からできているか,関心を持つことが望ましい。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | Webシステムにて,プリント,PDF等の電子ファイルを配布 |
参考書 | 『第4版 化学 -物質・エネルギー・環境』 浅野努,荒川剛,菊川清 学術図書出版 2008 『化学の視点』 川泉文男 学術図書出版 2009 『基礎から学ぶ 大学の化学』 梅本宏信 編 培風館 2011 『教養の現代化学 (第2版)』 多賀光彦,片岡正光,早野清治,沼田ゆかり 三共出版 2016 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
定期試験80%,授業態度や提出物など20%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 化学と社会 | |
2 | 身の回りの化学物質 | |
3 | 化学とは | |
4 | 溶液 | |
5 | 化学反応 | |
6 | 光・色の化学(その1) | |
7 | 光・色の化学(その2) | |
8 | 環境化学(その1) | |
9 | 環境化学(その2) | |
10 | 環境化学(その3) | |
11 | 環境化学(その4) | |
12 | 燃料(その1) | |
13 | 燃料(その2) | |
14 | 再生可能エネルギー(その1) | |
15 | 再生可能エネルギー(その2) | |
16 | 定期試験期間 | |