【講義概要】
「ミクロ経済学入門」は、経済学基礎理論に関する必修科目である。
経済活動を行う個別の経済単位である消費者(家計)や生産者(企業)の需要・供給行動がどのようにして決まるのか、また、彼らの市場での交換を通じて取引量や価格がどのようなメカニズムで決定されるのかを分析し、その取り引きが社会的に望ましいか否かを判断するのが「ミクロ経済学」である。
本講義は複数の教員が担当しているが、どのクラスでも講義内容は同じであり、毎回の「演習問題」が用意されている。また、CCSには「自学自習問題」が用意されており、講義の進行と共に順々に開放されていくので、講義内容や基礎知識の確認の為に活用することができる。
期末試験で合格点に達しない場合は、試験と平常点を合わせて30点以上の獲得を前提として再評価試験を受けてもらう。再評価試験に合格すれば、C評価を得ることができる。
「マクロ経済学」と「ミクロ経済学」は他の応用分野の基礎となるので、この科目の理解度が今後の経済学部での学習に大きく影響する。このような本科目の重要性に鑑みて、特別に再評価試験制度を採用している。
以上のように、本科目は理解度を高めるための様々な工夫がなされている。
なお、全く新しい学問を学び始めるのであるから、しばらくは忍耐と努力が要求されよう。しかし、ひとたび「ミクロ・マクロ経済学」を修得すれば、以後の経済学諸科目が非常にたやすいものとなろう。
また、全国の大学の経済学部生は、経済学学習においてすべてが同じスタートラインに立っているので、努力次第ではいかようにも道が開かれている。
諸君が経済学を身につけ、社会で有能な人間として活躍することを切に願っている。
【学習到達目標】
市場の働き、即ち価格メカニズムについて基本的な知識を習得すること。
【履修上の注意】
・授業中の私語は慎むこと。注意に従わない場合は平常点を大幅に減ずる。
・着席指定とする。
【事前準備学習】
受講前:テキストの該当章を読み内容を把握する。また、2回目以降は前回配布の資料に目を通し、重要な概念や用語を復習する。
受講後:授業資料やそれへの自身の書き込みを見直して、その回の授業内容を整理・復習する。また、対応する範囲の自学自習に取り組む。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『マンキュー入門経済学第2版』 N. グレゴリー・マンキュー著 足立英之 他訳 東洋経済新報社 2014 |
参考書 | 『ミクロ経済学入門(シリーズ・新エコノミクス)』 清野一治 日本評論社 2006 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 経済学の十大原理 | |
2 | 経済学者らしく考える | |
3 | 需要①:需要曲線とは | |
4 | 需要②:需要曲線のシフト | |
5 | 供給 | |
6 | 市場均衡 | |
7 | 弾力性 | |
8 | 問題演習➀ | |
9 | 政府の政策①:価格規制 | |
10 | 政府の政策②:税 | |
11 | 消費者余剰 | |
12 | 生産者余剰 | |
13 | 市場の効率性 | |
14 | 税と効率・公平 | |
15 | 問題演習② | |
16 | 定期試験期間 | |