名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限開発経済学春A名古屋 23河原林 直人EK3317

【授業情報】

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講義概要

 世界の総人口が増大するトレンドが続く限り,必然的にエネルギーや資源,食糧等の需要が高まる。しかし,それらの供給がスムーズに実現するかどうかは別の問題である。世界の人々が,「普通に」生活できる環境を作るには,どのような取り組みが必要なのだろうか。
 別の表現で言えば,経済活動のグローバル化が進展する現在でも,常に問題とされていることは,経済格差・貧困である。それを引き起こした背景には,政治や経済を含む,社会的構造が抱える幾つもの問題がある。これらの課題に対して,どのような方策が必要か,何ができるのかを考えることが求められている。
 
本講義では,「開発」というキーワードから見えてくる現状を理解し,将来的な「在り方」を考察するための諸情報を提供して,受講生自ら考えることを促したい。基本的には,アジア地域をベースにして,「近代化」の名の下に進められた「開発」の理論をはじめ,歴史的背景や,現状と課題を概観する。これらの学習を通して「社会を洞察するための論理的思考力をつけ,因果関係の把握ができる」ようにすることが目的となる。その上で,日本のみならず国際的な視野を持つことで「経済社会が抱える様々な課題に対する関心と問題意識を持てる」きっかけを作りたい。



【学習到達目標】

・「開発」の経済的意味を理解すること
・先進国と途上国の違いを理解すること
・経済学的に発展・成長の論理的展開を把握すること



履修上の注意

1回目の授業時に,履修にあたってのガイダンスを行いますので必ず出席して下さい。
シラバスの内容は,前後する場合,変更する場合もありますが,その都度アナウンスしますので,御了承下さい。



【事前準備学習】

(事前)
世界地図でアジア地域の位置を確認し,各国の地理的・気候的特徴を把握しておくこと
経済格差についての理論,現状の認識を各自で深めておくこと

(事後)
毎週,授業後にminute paperによる課題を行うこと(初回は除く)



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書特に無し。
参考書適宜授業時に紹介する。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

平常点(授業への取り組み,課題への取り組み)40%
定期試験60%



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1授業ガイダンス&開発経済学とは何か?
2経済発展の意味
3農工業の発展プロセス
4人的資源の開発
5開発戦略
6金融政策と財政政策
7経済成長とは何か
8開発の功罪
9アジアの経済発展
10後発性の利益
11中所得国の罠
12人口転換と社会変化1 人口ボーナス
13人口転換と社会変化2 人口オーナス
14貧困と経済的不平等
15アジアの開発主義
16定期試験期間