名古屋学院大学シラバス


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【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
4限【教養】外国文化論秋A名古屋 21米山 雅浩AW1304

【授業情報】

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講義概要

 本講義は旧カリキュラム名(「英米文化入門」)にしたがい英米文化について論じるが、現代世界に及ぼす影響力の大きさから、アメリカを中心に語ることになる。
 文化とは人間の営みの総体であろうが、時代を象徴する個人が新しい文化の潮流を主導する面もある。戦争や革命など巨大な政治変動に飲み込まれ、文化が変容することもある。本講義では全体としてはアメリカ文化の展開を時代順に論じることになるが、特に後半は一個人に焦点をあてることも多くなり、また、テーマによっては時代を数世紀も遡ることがある。
 各回の講義は、下に記す「学習到達目標」を意識した構成になる。欧米以外の文化圏との比較が再三話題になろうが、これは単純に優劣を論じるものではなく、文化的差異の超克を目指すべき若い世代に一つの穏当な視点を提供することを意図している。
 授業はパワーポイントを使って進める。スライドには写真や絵を載せることが多く、14回目の講義では音楽を実際に聞くことになる。一方、映画やNHK等の教養番組は数秒以上は利用しない。また、配布資料としてアメリカ文化に関わる史料をCCSに載せることがある。全文英語の場合は、教養教育向けではないものの、英米語学科学生には目を通しておいてもらいたい。



【学習到達目標】

(1) アメリカ史の大枠を把握し、教養を深める
(2) アメリカ人の残した記録を通して、アメリカ文化を知る
(3) 同時代の非欧米の文化状況と比較し、文化の多様性を理解する



履修上の注意

CCSの機能を用いて、小テストやクリッカーを実施することがあります。その日はそれが事実上の出欠代わりになります。



【事前準備学習】

講義テーマを読み、そこに書いてある項目を事前に調べておくことをお勧めします。授業後は講義ノートを清書し、期末試験の準備としてください。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書市販の教材は使用しません。CCSの教材BOXに和文資料を載せることがあります。これは試験範囲に入ります。
参考書CCSの教材BOXに英文資料を載せることがあります。これは試験範囲に入りません。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

基本的には点数化されたもので評価します。小テストの実施回数によって、小テストが成績評価に占める割合は最大で20%、期末試験が占める割合は最小で80%となります。欠席が規定回数になると試験が受けられず、「失格」となります。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1アメリカの始まりはいつ、どこで、だれが? 日本人が見てきた「アメリカ文化」とは
2ピューリタン精神(Puritan Mind)とは。日記、魔女、禁酒法
3フロンティア精神(Frontier Spirit)とは。捕鯨基地、明白な運命、対メキシコ、スペイン戦争
4アメリカ南部とは。騎士道精神、南北戦争、奴隷制度
5物質文明と文化―金メッキ時代とジャズエイジ。資本主義、有閑階級、第一次世界大戦
6白いアメリカにあって―マイノリティ集団の歴史と文化
7近代以前の女性の社会的地位。女性の相続権、貞節、家事と育児、就労、女性問題の意識化
8人の移動と文化(徒歩、帆船、馬車、蒸気船、鉄道、病原菌の移動)
9自然の克服、共存、保護(開墾、ブームタウン、国立公園)
10産業社会の光と影(高層建築、百貨店、社会主義、無政府主義)
11モダニズム文化、混沌・崩壊に向かう欧州文明
12中流階層とアメリカ的生き方(自動車大量生産と割賦販売、運動芸術分野で黒人活躍)
13ロック―若者文化始まる(黒人音楽→プレスリー→ビートルズ→70年代英米ロック)
14人種・民族・性差別なきアメリカ(キング牧師、アリ徴兵拒否、日系人収容所、フェミニズム運動)
15本講義で言及されなかった「イギリス文化」
16期末試験期間