【講義概要】
本講義では、地誌学の重要な概念である「地域」の範囲をどう決定するか、地域区分について解説し、画定された地域の特色と変化をどうみるかについて考えていく。どの地域にもみられることか(一般的共通性)、その地域にしか見られないことか(地方的特殊性)についても事例を挙げて解説し、地域内・外のつながり、いわゆる地域構造についてもみていく。現在の地域構造の再編の実態に対して、グローバル化、サービス経済化、環境問題など幅広い視点から検討する。
【学習到達目標】
・多様な空間・地域スケールで地理的事象を考察することができる。
・一般的共通性と地方的特殊性について理解することができる。
・複合的な地理的事象を構造的に把握できる。
【履修上の注意】
・受講に際し、A4版ファイル(色・綴じる形式は自由)を用意し、配布資料をファイリングしておくこと。
・授業を欠席した場合、その回の授業についての学習や配布資料の入手は受講生本人の責任において行うこと。
【事前準備学習】
【受講前】 毎回課題を出すので、しっかり調べて所定の用紙にまとめる。
【受講後】 授業内容を復習し、分からないことについては、次の授業時に質問し確認する。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『詳解現代地図』 二宮書店 二宮書店 2018 『データブック・オブ・ザ・ワールド』 二宮書店 二宮書店 2019 授業開始までに必ず購入しておくこと。 |
参考書 | 『地理学基礎シリーズ3 地誌学概論』 矢ケ﨑典隆・加賀美雅弘・古田悦造 朝倉書店 2007 『人文地理学事典』 人文地理学会 丸善出版 2015 『図説 世界の地誌 改訂版』 辰巳勝・辰巳眞知子 古今書院 2016 『暮らしの地理学』 山嵜謹哉・金井年 古今書院 2004 『新版 図説名古屋圏』 名古屋大都市圏研究会 古今書院 2011 参考書については、授業で説明する。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
試験結果(60%)、ワークシート・調査課題・発表(40%)をもとに、参加態度で加減して総合的に評価する。
【フィードバック】 ワークシートと調査課題については回収後速やかに評価して、よい事例と改善点を指摘する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 地誌学(地域地理学)の視点 | |
2 | 地域についての基本概念と地域区分 | |
3 | 地域の特色と変化 | |
4 | 市町村合併 | |
5 | 人口減少社会・超高齢社会への対応 | |
6 | グローバル化の地域への影響 | |
7 | 防災への対応 | |
8 | 環境問題への対応 | |
9 | 地域のサービス経済化 | |
10 | 地域構造 | |
11 | 名古屋大都市圏の地域構造と内部構造 | |
12 | 持続可能な都市、コンパクトシティ | |
13 | 身近な地域の地域構造の再編とその影響 | |
14 | 東海地方の地誌 | |
15 | 日本の地誌 | |
16 | 定期試験期間 | |