【講義概要】
大学で学ぶ際に、あるいは社会生活を営む上で、日本語による言語表現は欠かせない。言語表現能力の向上をはかるために、主に文章による表現の基礎を培う科目である。来るべき就職活動や社会人としての活動に備えるため、必要な言語知識を増やし、説得力のある文章を書くための基礎的な内容を学習する。具体的には、前半で日本語検定2級レベルの日本語の知識を獲得し、後半で様々な文章作成の練習をしていく。
名古屋学院大学ディプロマ・ポリシーうち、「知識・技能 1)人間、社会、文化、自然等に関する幅広い知識を身に付けている」及び「思考力・判断力・表現力」の「2)他者に対して、自分の考えを口頭や文章によって的確に伝えることができる」に関連した科目である。
【学習到達目標】
1.社会人に必要な敬語の知識を修得し、状況に合わせた適切な発話や文章作成ができるようにする。
2.適切な表現を用いて、正しく分かりやすい文を書けるようにする。
3.事実と意見、他人の意見と自分の意見を区別し、論理的な文章を書く力を身につける。
4.相手が求めていることを考え、どのように伝え、どのように答えるかを判断し、表現することができるようにする。
【履修上の注意】
次の注意を必読のうえ履修すること。
①1年次必修「日本語表現」の内容を十分に身に付けていることを前提に進めるため、単位取得後の履修を強く推奨する。「日本語表現」との同時受講は可能であるが、未受講は履修を認めない。同時受講の場合は、理解が及ばず、不利な状況の出来が予想される。
②日本語運用能力を高めるためには、主体的な取り組みが大切である。授業には積極的に参加し、疑問点は遠慮せずに質問すること。
③レポート作成法を中心とした「日本語表現上級」とは内容が異なる。講義テーマを確認したうえで受講すること。
【事前準備学習】
①1年次必修「日本語表現」の内容を復習しておくこと。
②授業内で扱った内容と漢字・語彙課題に関して、翌週に小テストをするので復習・自習しておくこと。
③講義後半で作文課題を課す。各期日までに提出すること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 教科書は使用しない。授業内でプリントを配布する。 |
参考書 | 『ステップアップ日本語講座上級』 日本語検定委員会編 東京書籍 2015年 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
確認テスト25%、小テスト25%、作文課題20%、レポート課題20%、平常点(授業の参加姿勢)10%
確認テスト、小テスト、作文課題の評価は講義時間中に行い、最終レポートの評価はCCSより個別に連絡する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション | |
2 | 敬語① 間違いやすい敬語 | |
3 | 敬語② 様々な敬語表現・手紙の敬語 | |
4 | 文法・言葉のきまり | |
5 | 語彙・言葉の意味 | |
6 | 表記・漢字 | |
7 | 第6課までのまとめ/確認テスト | |
8 | 社会で求められる文章能力の理解 | |
9 | Eメールを書く① 送付のメール | |
10 | Eメールを書く② 依頼のメール | |
11 | 報告書を書く① 資料の調査 | |
12 | 報告書を書く② 文面の作成 | |
13 | 意見文を書く① 資料の理解と問いの設定 | |
14 | 意見文を書く② 論理的な文章の作成 | |
15 | 講義全体のまとめ | |
16 | 定期試験期間 | |