名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
1限資源・エネルギー政策秋A名古屋 23木船 久雄EK3314

【授業情報】

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講義概要

 朝の目覚まし時計。起きがけにブルっと震えて暖房のスウィッチをカチリ。パンを焼くトースター。時計代わりに点けたテレビ。通学にはバスと電車あるいはバイクや車。全てはエネルギー無しには動かない。身につけている化繊のジャケットや靴下。食卓に並んだ季節を忘れた野菜や果物。エアコンの効いた快適な住空間。これまた全てエネルギーの恩恵である。
 我々の生活にはことごとくエネルギーが密接に絡んでいる。空気や水のごとく、在ってあたりまえ、無い状態など想像できないくらい、その存在を認識せずに消費している。エネルギーを消費することによって我々は便利さや快適さを確保し、時間を買うことさえ可能とした。
 ところがエネルギーの確保や消費には様々な問題が伴うことを忘れてはならない。まず、日本には経済的なエネルギー資源がほとんど存在しない。そのため、海外からの輸入に依存する。そこで、どのようにエネルギーを確保するかという経済安全保障の問題が出てくる。経済活動に不可欠であるという商品特性や世界的な資源賦存が地理的に遍在していることから、この商品は歴史上常に戦略商品となってきた。「戦争の歴史はエネルギー確保の歴史」であったといっても過言ではない。
 本講座の内容は,大きく3部で構成される。1部はエネルギーの基礎知識,2部はエネルギーと経済,3部はエネルギー政策,である。
 講義は全てプロジェクターとスクリーンを利用して行う。スクリーンに映し出されたパワーポイントのスライドは,授業の折にプリントして配布する(ただし,空欄があるので学生は授業中にその穴埋めをする)。また,授業中に用いた資料は,CCSにアップする。 エネルギーが現代の社会経済にいかに影響を及ぼしているか,実際のデータやトピックスを折りませながら,丁寧に解説する。



【学習到達目標】

①国際的な視野からエネルギー問題への理解を深め,我が国のエネルギー政策に対して,自らの考えを持ち,他者とディスカッションできるようになる。
②幅広い社会問題について,自ら考え,自ら取り組むための思考習慣を身に着ける。



履修上の注意

①毎回の講義後に,内容の理解度を確認するためCCSを利用した①「ミニッツペーパーの提出」および②「理解度調査への回答」を求める。履修者は,授業の終了後にこれら二つの回答を必ず提出すること。
②学期末試験のほかに,学期中に2~3回小テストを行う。小テスト実施のタイミングは前週の授業内で告知する。
③講義で用いたパワーポイントのファイルは,授業進度に合わせてpdf形式でCCS上の教材資料としてアップロードするので,自身の事前事後学習に活用すること



【事前準備学習】

①授業内容に則した問題集をCCS上の「自学自習」に開放するので,事前に問題を解き解説を読んで授業準備に充てること。
②授業終了時に,授業内容に則した「今回の課題」をミニッツペーパーの課題として提示するので,その解答を翌日22時までにCCSを通じて提出すること。
③授業当日に配布する資料や授業で用いたパワーポイントのファイルは,翌々日22時までにCCSにアップロードするので,事後学習に活用すること。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書-教科書は、登録されていません。-
参考書『エネルギー政策の新展開』 木船・野村・西村共編著 晃洋書房 2017年
『エネルギー白書』 経済産業省資源エネルギー庁 政府刊行物 2018年
『エネルギー問題入門』 リチャード・ムラー 樂工社 2014年
経済産業省・資源エネルギー庁『エネルギー白書』は以下のウェブサイトからダウンロード可能。 http://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2018pdf/ また,石油連盟,電気事業連合会,日本ガス協会などのHPにも豊富な資料がある。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

・学期末試験(60%)と平常点(40%)
・平常点はミニッツペーパー,小テスト,授業内での貢献など。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1エネルギーとは
2エネルギー問題の重要性
3エネルギーバランス表の読み方
4エネルギー問題の基本的な知見
5エネルギーと経済活動
6エネルギーの需要分析
7エネルギーの供給分析
8エネルギー政策の経済
9エネルギーの経済分析
10石油産業の成立
11国際石油市場
12電気事業と政策
13原子力政策
14再生可能エネルギー政策
15資源エネルギー政策の要点(全体のまとめと復習)
16定期試験期間