名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限スポーツマーケティング春A名古屋 22山田 瞳CN2302

【授業情報】

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講義概要

余暇時間の増加や生活習慣病のリスクにともなって、スポーツに対する需要が高まってきています。様々な組織が、スポーツを行う機会の提供やこれに関連する物財・サービスの提供、また、スポーツを観戦する機会の提供やこれに関連する物財・サービスの提供、あるいはスポーツを支援する機会の提供やこれに関連する物財・サービスの提供を行っています。
 これらの組織体の活動は、主として参加する人々を満足させ、継続参加につなげることや、新たな参加者が増加することを目的として、様々な工夫のもとに展開されています。このような活動は、スポーツマーケティングと呼ばれ、スポーツプロダクト市場における「顧客創造」を目指しています。
 本講義では、このようなスポーツマーケティングについて、総論的にアウトラインを理解することを主な目的としています。まず、スポーツマーケティングが何を目的に行われる活動であるかを理解するところから始まります。そして、マーケティング活動の本質についての理解を深めていきます。マーケティングといっても、必ずしも営利を目的とした商業活動だけに適用されるものでないことを含め、マーケティングの考え方があらゆるスポーツ振興にとって有益であることを前提として、その対象は公共サービスや非営利活動にまで広げて考えることにします。
 次に、マーケティング活動の対象となる、スポーツ・プロダクトについての理解を深めていきます。さらに、マーケティング活動の標的となる市場の理解を行います。そして、参加した顧客の満足が増大し、継続的に利用してもらうために、あるいは、プロダクトの魅力に惹かれて新たな参加者を得られるようにするために、どのような工夫が必要かについて考えます。
 このような概論的知識を一通り身につけたうえで、実践的スキルを養成するために、実際のプロダクトの企画シミュレーションを行います。
 この講義で得られる知識や実践的スキルは、スポーツ産業でのキャリア形成に貢献するばかりでなく、近年育成が推進されている総合型地域スポーツクラブのマネジャーとして活躍する上でも有効なキャリアを形成していけます。



【学習到達目標】

マーケティングの本質的な意味について把握し、スポーツマーケティングの目的を理解する。
1スポーツ・プロダクトの概念を体系的に把握し理解する。
2スポーツ消費者市場の細分化、ターゲット選定、差別化戦略について、概要を把握し理解する。
3顧客満足を増大させるためにスポーツ・プロダクトの内容を整備する観点を理解する。
4スポーツ・サービスにおけるキャッシュフローや原価計算の知識を身につける。
5スポーツ活動への誘致距離と顧客の接近逃避との関係について理解する。
6顧客の購買行動を理解し、効果的な情報刺激の提供についての知識を身につける。



履修上の注意

受動的に受ける講義でなく、自らの考えを発言したり発表したり、成文化したりする機会が多くなります。積極的に考える姿勢で授業に臨んでください。
 講義の内容や進め方は、受講者の皆さんの反応を確認しながら調整・改善していきますので、積極的に質問等を投げかけてください。わからなかったことをわからないままにせず、その場で挙手をして、質問する習慣をつけてください。あるいは、eメール等による質問も受け付けますので、遠慮なく申し出てください。
 講義内でのワークも定期試験も、文章で考えを著す形式が中心となります。基本的な文章表現の技法については、大学生として最低限必要な知識やスキルをあらかじめ整えておいてください。試験においては、文章記述上のルール無視や漢字の間違いなどは減点対象になりますので、気をつけてください。



【事前準備学習】

スポーツマーケティングを学ぶには、スポーツに関する興味関心を深めていることが重要です。各自のスタイルでスポーツとの接点を持つことを心がけてください。
 一方、スポーツに限らず、一般的な物財やサービスを含めて、それらの流通や販売についても興味関心を持って観察してください。また、現場よりも合理的に情報を収集する方法として、文献から学ぶことも同時に進めておいてください。
 講義に際しては、電卓を用意してください。また、課題やグループワークをこなしていくうえでは、パソコンに普段から触れて、その操作をマスターしておいてください。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書-教科書は、登録されていません。-
参考書特にどの本という提示はしませんので、興味関心に応じて読んでみてください。 なお、参考文献については、講義の中で適宜提示します。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

学習過程評価と学習成果評価で評価します。
学習過程評価
 ワークシート(3.0×15回) 45%
 課題・レポート・プレゼン  15%
学習成果評価
レポートおよびプレゼンテーション試験 40%



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
11: スポーツマーケティングの定義と学習の対象理解
22: スポーツマーケティングの概念と目的
33: マーケティングの基礎知識:STP戦略
44: マーケティングの基礎知識:戦略的マーケティングミックス
55: マーケティングの基礎知識:消費者行動と情報的アプローチ
66: スポーツ・プロダクトの体系と分類
77: スポーツ消費者市場の特性と細分化戦略
88: ターゲット選定戦略
99: 経営体のコア・コンピタンスと戦略的ポジショニング
1010: スポーツ・プロダクトのマーケティングミックス:プロダクトのコントロール
1111: スポーツ・プロダクトのマーケティングミックス:キャッシュフローと価格戦略
1212: スポーツ・プロダクトのマーケティングミックス:場所の工夫やプロモーション
1313: 消費者の購買行動と経営体のアプローチ
1414:マーケティング戦略策定シミュレーション:スポーツプロダクトの企画
1515:スポーツ・プロダクト企画のプレゼンテーション
1616: 定期試験期間