【講義概要】
民俗学は、習俗、民間伝承、祭りなど、現代まで人々により受け継がれてきた営みを取り上げ、現代から過去へとさかのぼり、古きを訪ねる学問である。本講義では、とりわけ民俗学者・谷川健一の思索に寄り添い、古代日本における「神と自然と人間の交渉」がどのようなものであったかについて考えていく。
本講義は、国際文化学部ディプロマポリシーの「知識・理解」における、「日本および世界の各地域の文化・歴史・社会・政治・経済などを学び、グローバル社会における多文化理解を身に付けること」を目的とする。
【学習到達目標】
・日本の習俗や民間伝承、祭りに底流する水脈をたどる思考法を身につけ、日本文化の原初のありようを理解する。
【履修上の注意】
・出席回数が総授業回数の3分の2に満たない場合は「失格」とする。
・授業開始時刻から15分経過までに学生証をリーダーにかざした場合は「遅刻」、それ以降は「欠席」とする。
・原則として毎回、CCSのミニッツペーパー機能を使用し、課題の提出をしてもらう。次の授業で解答例を紹介し、解説を行う。
【事前準備学習】
・指示された参考書に事前に目を通しておくこと。
・授業で学んだことを次の授業までに復習すること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 指定しない。 |
参考書 | 『民俗学の愉楽』 谷川健一 現代書館 2008年 |
指定図書 | 『民俗学の愉楽 : 神と人間と自然の交渉の学、谷川民俗学の真髄』 谷川健一文 ; 清重伸之イラストレーション 現代書館 2008.10 |
【評価方法】
平常点(40%)、期末試験(60%)により評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション:講義内容・評価方法について | |
2 | 民俗学の基礎(1):柳田國男と民俗学 | |
3 | 民俗学の基礎(2):民俗学の見方 | |
4 | 古代人の世界観(1):古代における「時間」 | |
5 | 古代人の世界観(2):世界のはじまり | |
6 | 古代人の世界観(3):現世と他界 | |
7 | 古代人の世界観(4):他界からの来訪神 | |
8 | 民俗学を観る(1):ドキュメンタリー鑑賞 | |
9 | 古代人の世界観(5):循環する世界 | |
10 | 古代人の世界観(6):生まれがえり | |
11 | 日本の神(1):アニミズム | |
12 | 日本の神(2):かしこきもの | |
13 | 日本の神(3):白鳥信仰 | |
14 | 日本の神(4):タマ | |
15 | 日本の神(5):タマシイ | |
16 | 定期試験期間 | |