【講義概要】
経営組織論の基礎知識の習得を本講義の目的とする。講義では、具体的な事例(良品計画、しまむら、GAP、H&M、ZARA、ユニクロ、IKEA、カルビー、ネスレ、ペプシコ、ユーグレナ、JAL、伊那食品工業再春館製薬、デル、アスクル、P&G、アサヒビール、味の素、キリン・ビバレッジ、タカラトミー、ソニー銀行、大垣共立銀行、カルビー、湖池屋など)を多く紹介しながら、「組織・戦略・経営者」を考える。
なお、本講義は、カリキュラム・ポリシーに掲げる商学部教育における企業経営の実践的知識を学修する科目に該当する。さらに、商学部ディプロマ・ポリシーに掲げられている、実際の企業経営において自ら課題を見つけて解決していくために必要な思考力・判断力・行動力を身につけることを重視する。
最終講義にて講義時間内で実施した数回の小テストに対するフィードバックを行う。
【学習到達目標】
・基礎概念をしっかり身につけ、専門科目の学習に生かせるようになること。
・具体的な現実の事象(ケーススタディ)を基にしてそこから当講義の基礎理論(企業文化、組織文化、組織成立要因、組織進化論、経営組織の発展段階論、事業部制組織、マトリックス組織、コア・コンピタンス、コーポレート・アイデンティティー、企業家と企業家精神、経営者と管理者、意思決定など)に整理して理解出来るようにすること。
・自分が経営者ならば、当講義の基礎理論を用いて、どのような経営計画を策定し、どのように実施するのかを明らかにすること。
【履修上の注意】
・講義中の私語は一切認めない。注意を受け入れない場合は退室を命じる。
・3回をこえる欠席の場合、不可(単位不認定)とする。
・遅刻は原則として欠席扱いとする。また、学生証忘れ・紛失も同様に欠席扱いとする。
・グループワーク、ペアワークを適宜実施する。
・原則として毎回、講義に関する事柄を各自がノートに記述する。
・理解度チェックとして、講義内で小テストを数回実施する。
【事前準備学習】
【事前学習】
・指定テキストを事前に読んでおくこと。
・次回の授業範囲を予習し、専門用語の意味等を理解しておくこと。
・毎日、新聞・ビジネス雑誌に目を通し、各回の講義テーマに関連する記事を切り抜いてストックすること。
【事後学習】
・事後学習として指定テキストを復習し、専門用語・重要キーワード等を確認しておくこと。
・事後学習として講義で扱った企業・商品・サービスを確認しておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『変化の経営学』 林淳一 白桃書房 2015 |
参考書 | 『日本経済新聞』 日本経済新聞社 『週刊ダイヤモンド』 ダイヤモンド社 『週刊東洋経済』 東洋経済新報社 『日経ビジネス』 日経BP社 |
指定図書 | 『なぜあの経営者はすごいのか : 数字で読み解くトップの手腕』 山根節著 ダイヤモンド社 2016.6 |
【評価方法】
以下を総合的に評価する。①授業態度(積極的な発言、ディスカッションへの参加、ノートの記述など)、②平常点(講義内で実施予定の数回の小テスト、講義ノートの筆記、講義への意見・疑問・見解等のノートへの記述など)。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 組織とは何か(バーナード、サイモン、マズロー) | |
2 | 組織の活性化(良品計画(無印良品)のV字回復) | |
3 | 効率的の組織(しまむら、GAP、H&M) | |
4 | バリューチェーン(ZARA、ユニクロ、三菱商事) | |
5 | 低コストを追求する組織(ニトリとスウェーデン企業IKEA) | |
6 | 挑戦的な組織文化(カルビー、ネスレ、ペプシコ、リクルート) | |
7 | 企業家と企業家精神(ベンチャー企業ユーグレナ) | |
8 | 社会起業家とクラウド・ファンディング(マクアケ) | |
9 | 破綻企業の再生法(JAL、アメーバ経営) | |
10 | 中小企業の組織作り(伊那食品工業) | |
11 | 直販ビジネスモデルと組織(再春館製薬、デル、アスクル) | |
12 | プラットフォーム作り(GAFA) | |
13 | 組織改革(キリンビールとアサヒビール) | |
14 | 組織とモチベーション(米スターバックス) | |
15 | 組織構造(マトリックス組織と事業部制組織) | |
16 | 定期試験期間 | |