【講義概要】
現在の企業経営においてコンピュータの利用は一般的になっています。これは会計の領域でも同じです。このことは、一般的な経済活動がおこなわれているならば、特に簿記や会計の知識がなくても、基礎データが適時に正確に入力されれば、必要に応じて会計帳簿や決算情報などの会計情報を入手できるようになっていることを意味します。
会計情報は、企業活動の現時点のレントゲン写真のようなものです。医師がレントゲン写真を見て患者の適切な治療計画を立案するように、皆さんは会計情報を見て、自ら経営するないし働いている会社の次の一手を打つ能力が必要とされるのです。会計は経理部の仕事などと勘違いしないでいただきたい。経営戦略を実行管理するためには、経営者であれ営業部員であれ、優れた会計的素養(簿記知識ではありません)が必要なのです。
この講義では、会計情報から得られる企業の現状の意味と、それに対する次の一手との関係を理解することを目的とします。
【学習到達目標】
会計情報システムの基礎を理解すること
【履修上の注意】
①しっかり復習すること
②学習状況に応じて講義計画を変更する場合がある
【事前準備学習】
授業内で配布したプリントを復習し、ノートにまとめること
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『会計学の基本(第2版) ―基礎から現代の会計―』 加藤盛弘・志賀理・上田幸則・川本和則・山内高太郎・豊岡博 森山書店 2013年 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
中間テスト、期末テスト 60% 平常点(受講態度、小テスト等) 40%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 会計情報システムの概要 | |
2 | 会計情報システムの信頼性 | |
3 | 補助簿、元帳の見方 | |
4 | 得意先別販売情報から何が読み取れるか | |
5 | 売上高の大きい得意先は当社に利益をもたらすか | |
6 | 損益計算書の理想的な姿はあるのか | |
7 | 経営戦略が企業の財政状態に与える影響 | |
8 | 運転資本による企業の健康状態の診断の基本 | |
9 | 実例を用いた企業の運転資本の評価 | |
10 | なぜ、この社の資金繰りは綱渡りなのか | |
11 | 利益が出ているのに、なぜ倒産するのか | |
12 | 貸借対照表の基本構造 | |
13 | 貸借対照表はどのような情報を提供するのか | |
14 | この決算書で銀行は金を貸してくれるか? | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |