【講義概要】
本講義は「マクロ経済学入門」で学習した内容をさらに進め、基本的なマクロ経済学体系を学習することにより、経済学において重要視されるGDP、失業などの諸変数がどのように決定されるかについての知識を習得することをその目的とする。講義は、財政・金融政策が上記の変数にどのような影響を与えるのか、実際これまでの日本経済においてどのような政策がなされ、どのような効果があったのかなど、理論と現実を関連付けながら進める。
繰り返しになるが、本講義は「マクロ経済学入門」をしっかりと学習していることを前提にしている。よって、もし「マクロ経済学入門」の内容を忘れてしまった人は、初回の講義までに復習しておいてもらいたい。経済学部に入学した以上、是非、本講義の内容は習得してもらいたい。
講義は一方的には行わず、受講生の反応や課題の出来具合等を見ながらできる限り丁寧に進めるように工夫する。理解ができなかった箇所は遠慮せずに質問に来て欲しい。できる限りのサポートをし、受講生の理解を助けるつもりである。
本講義は、ディプロマポリシーの主に「経済社会に関する関心と基本的理解」「経済社会を洞察するための能力」に関連している。また、CCSを用いた議論を行うという点で、カリキュラムポリシーのICTを用いた教育に対応している。
【学習到達目標】
IS-LMモデルを用いた簡単なマクロ分析ができるようになること。
【履修上の注意】
講義内容は、知識を一つ一つ積み上げていくようなものであるので、欠席が多いと単位取得が困難になる場合があることに注意すること。また、講義内容が変更になる場合がある。
【事前準備学習】
マクロ経済学入門の内容を確認しておくこと。受講後は、自学自習問題を解いて理解を確認すること(目安:毎講義後1時間)。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『新版 マクロ経済学』 中谷武他 勁草書房 2009 |
参考書 | 『マンキュー入門経済学[第2版]』 N・グレゴリー・マンキュー 東洋経済新報社 2014 『マンガ ケインズ 大不況は解決できる!』 小島寛之 講談社 2011 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | はじめに | |
2 | 国民所得統計1-ストックとフローなど | |
3 | 国民所得統計2-三面等価の原則など | |
4 | 財市場の分析1-消費関数など | |
5 | 財市場の分析2-乗数など | |
6 | 財市場の分析3-財政政策について | |
7 | 金融市場の分析1-貨幣など | |
8 | 金融市場の分析2-日本銀行の金融政策について | |
9 | 金融市場の分析3-貨幣需要について | |
10 | 金融市場の分析4-金融市場の均衡について | |
11 | IS-LM分析1-基本 | |
12 | IS-LM分析2-応用 | |
13 | マンデル・フレミング モデル1-基本 | |
14 | マンデル・フレミング モデル2-応用 | |
15 | まとめ及び試験 | |
16 | 定期試験期間 | |