名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限現代社会と教育秋A名古屋 21松本 浩司AX1328

【授業情報】

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講義概要

(概要)
 私たちは、家庭や学校、地域、職場(アルバイト)において教育を経験してきています。その経験は、教育をされる側としてのものが多いかもしれませんが、兄姉や年長者、先輩として、教育をする側としてのものもあるでしょう。
 私たちは、その経験を基に、教育に対する「持論」をもっています。その「持論」には、学習(学び)や知識に対する考えも含むでしょう。
 しかし、学術的な知見に照らしてみると、「持論」には偏見に近いものも多くあります。
 教育学は、そのような「持論」から一歩踏み出して、学術的な観点から、教育を見つめ直そうとする営みです。
 教育学を学ぶことによって、教育に関するあなた自身の経験を新しい見方で捉えなおすことができるでしょう。また、いまのみなさん自身にかかわる、大学で学ぶことの意味や、ひいては、これからの人生においての学ぶことの意味をよりよく考えることができるようになるでしょう。

(授業の方法)
 学習進度や目標水準、授業への期待、望ましい学習方法は、一人ひとり異なることから、以下のものから受講生が各自選択します。途中で何度変更しても構いません。(1)「LTD学習法」による予習+グループ学習、(2)「LTD学習法」のステップを援用した個人学習、(3)「LTD学習法」によらない予習+グループ学習(自由討論など)、(4)「LTD学習法」によらない個人学習。
 なお、授業方法は、授業目標を達成する手段に過ぎないので、合目的である限り学生自身の主体的・創造的な学習方法を認めます。

※「LTD学習法」とは、複数のステップからなる予習をふまえて、授業におけるグループ学習を通じて、文章(教科書)の理解を深めるものです。「LTD学習法」を繰り返し経験することで、大学において必要不可欠な、文献の読解力を鍛えることができます。



【学習到達目標】

1.学術的な知見を通じて、教育や学習を客観的かつ多面的に理解する。
2.これからの人生においての学ぶことの意味をよりよく考えることができる。
3.これからの教育のあり方について知り、考えることができる。
4.文献の読み方を含めた、効果的な学習方法を知り、身につける。
※大学ディプロマポリシーとの関連:知識・技能1) 人間、社会、文化、自然等に関する幅広い知識を身に付けている。



履修上の注意

授業中の取り組みにおける行為・態度がとくに優れている者・劣っている者は、それぞれ評価に反映させます。
・優れた態度:LTDミーティングでの積極さ・活躍。積極的に教員に質問する。その他、他の学生の模範となる行為。
・劣った態度:教員・他の学生への侮辱的な発言・行為、他の学生の迷惑となる行為。



【事前準備学習】

受講前においては、教科書の予習、授業後においては、教科書の復習、主体的な発展的学習、成績評価のための課題に取り組みます。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『『なぜヒトは学ぶのか:教育を生物学的に考える』 (講談社現代新書)』 安藤寿康 講談社 2018
『『人はいかに学ぶか:日常的認知の世界』(中公新書)』 稲垣佳世子・波多野誼余夫 中央公論社 1989
参考書-参考書は、登録されていません。-
指定図書『未来のイノベーターはどう育つのか : 子供の可能性を伸ばすもの・つぶすもの』 トニー・ワグナー著 英治出版 2014
『世界はひとつの教室 : 「学び×テクノロジー」が起こすイノベーション』 サルマン・カーン著 ダイヤモンド社 2013

評価方法

・課題を評価します。基礎課題と発展課題を用意します。希望すれば、授業時間中やオフィスアワーに教員の添削・講評を受けることができます。
 基礎課題:いずれもパワーポイントスライド1枚で制作する。 (1・2)教科書1・2の要約と自分が学んだこと・考えたこと (3)これからの人生においてどのように学習と向き合うか (4)授業「学校教育のこれまで」の要約と考えたこと (5)学校教育(子育て含む)が抱える問題についてのコンセプトマップと考えたこと
 発展課題(例):基礎課題+指定図書1冊について、学んだことをパワーポイントで表現する(条件は基礎課題に同じ)。
・出席点は設けません。



【講義テーマ】

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1イントロダクション
2LTD学習法とその予習法の説明
3教科書1「序章」の講読
4教科書1第1章の講読
5学校教育のこれまでとこれから
6教科書1第2章の講読
7教科書1第3章の講読
8大学において求められる深い学びの態度と方法
9教科書2第1・2章の講読
10教科書2第3・4章の講読
11教科書2第5・6章の講読
12効果的な学習法
13授業の総括
14基礎課題1~3の制作
15基礎課題4~5の制作と提出
16定期試験期間