【指導方針概要】
この演習では、アートに触れ、創ることによって、抽象的でとっつきにくい印象がある経済学の学びを、具体的な物事と結びつけ、より実感をもって理解できるようにすることを目標にしています。また、2年間を通して、卒業研究や就職に向けての力を身につけることもあわせて目標にしています。
経済学を通してみる実際の経済現象は、一人ひとりの日常的で具体的な思いや行動によって成り立っています。そのことに気づくことができれば、経済学を学ぶことがよりおもしろくなるに違いありません。
以下に、過去の本演習で実施したことあるいは予定している内容の一例を示します。感想や意見を発表し、ゼミ生同士で議論し合う機会がたくさんあります。
●ドラマ(映画・マンガ含む)を視聴し、描かれたさまざまな人びとのストーリーに触れながら、経済あるいはそこで生きることについて考える
●経済を学ぶゲームを体験する、あるいは創る
●生活のなかでの経済現象を写真に収め、経済学理論とのつながりを考える
●レゴブロックを使って、経済学理論を表現する
●経済学理論を物語にして、演じる
●経済を学ぶゲームを創作する
なお、卒業に必要な「卒業論文」(12000字以上)は、原則として3年次の研究報告書で取り上げたテーマで執筆します。文章はもとより、芸術的な方法による作品も推奨します(その際にも、文字による論文作成は必要ですので、書き方を指導します)。
(成績)
以下を総合的に判断して決定します。
・授業への参加態度:ゼミへの貢献度や学習態度
・授業内外での活動課題における成果物:作品制作、Minites Paper、レポートなど
・ログカード:学生生活を充実させるために日々の取り組みを報告
・研究報告書ならびに卒業論文
(備考)
・担当教員は教育学が専門です。
・近年喫煙者を採用しない企業が増えていること、また、受動喫煙を防止し、安全な学習環境を維持する観点から、禁煙を推進します。喫煙者で、本ゼミへの加入を希望する者は、禁煙外来への通院などを通して、禁煙に努力することを誓約していただきます。担当教員も禁煙を積極的にサポートします。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト | -テキストは、登録されていません。- |
指定図書 | 『知的複眼思考法 : 誰でも持っている創造力のスイッチ 』 苅谷剛彦 [著] 講談社 2002.5 『レポートの組み立て方』 木下是雄著 筑摩書房 1994.2 『よくわかる学びの技法』 田中共子編 ミネルヴァ書房 2019 |
【学生に対する希望事項】
(担当教員が期待する学生像:これからそうなりたいと考える学生を含む)
・経験したことのない課題に積極的に取り組める学生
・教員やゼミ生同士とのコミュニケーションに積極的な学生
・卒業後の進路に向けて自分の能力を高めたいと努力する学生
・いろいろな芸術的方法で自分の学びを多彩に表現できる学生