名古屋学院大学シラバス


                シラバス

演習指導概要 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
5限専門演習(3年)通年名古屋 43松本 浩司EK3101
5限専門演習(3年)通年名古屋 43松本 浩司EK3101

【授業情報】

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主題

・大学で学ぶ意味や目標を見つける
・経済学の理論(概念や数式)を実際の経済現象と関連づけて理解する
・学習の効果的なスキルを身につける
・研究報告書を制作する



指導方針概要

(指導方針)
 指導方針として特に重要だと考えていることは、以下の3点です。
 第1に、ゼミ生相互に主体的に学ぶ雰囲気作りです。大学は学生が主体的に学ぶ場ですから、教員の指示を徐々に減らし、ゼミ生によってゼミ運営・相互教育ができるようにしています。
 第2に、「しなやかマインドセット」をもたせることです。人間は誰でも常に成長できるという「しなやかマインドセット(態度)」をもつことが、学びにおいて重要であることが研究でわかっているからです。
 第3に、修学・就活への個別指導です。進路を決定して卒業することは重要なことですので、学生個別の状況に合わせて必要な支援・助言をするようにしています。

(指導内容の概略)
 第1は、大学で学ぶ意味を発見する手がかりやヒントを与えることです。社会に貢献する自分へと成長するという目標をもって学ぶ学生が最も意欲が高く成績が良いことが研究でわかっています。学ぶ意味や目標は、最終的には自分で見つけなければならないものですが、そのきっかけやヒントを提供することはできるでしょう。
 第2は、経済学の理論(概念や数式)を実際の経済現象と関連づけることです。皆さんが経済学の授業で学んだ理論の意味がわからないのは、現実とのつながりが見えないときだと思います。でも、その理論や概念をつくった人は、現実を確かに観察していたはずです。ですから、皆さんが授業を受ける上で大事なことは、授業で学んだ理論と実際の経済現象とをつなげることです。
 第3は、ノートの取り方やメタ認知(自分の学習を自分でモニターする)などの効果的な学習スキルです。それは、授業だけでなく、社会人になってからも使えるものです。
 第4は、4年次への進級のために必要な「研究報告書」(6000字以上)を制作することです。研究報告書は、4年次の卒業研究につながる、経済に関するテーマで執筆します。そのテーマは、各自で設定します。指導は、基本的な論文作成技法を中心に行います。
 以下に、過去の本演習で実施したことあるいは予定している内容の一例を示します。感想や意見を発表し、ゼミ生同士で議論し合う機会がたくさんあります。
●ドラマ(映画・マンガ含む)を視聴し、描かれたさまざまな人びとのストーリーに触れながら、経済あるいは学び、生きることについて考える
●経済を学ぶゲームを体験し、経済学により興味をもったり、学び直しをしたりする
●生活のなかでの経済現象を写真に収め、経済学理論とのつながりを考える
●レゴブロックを使って、経済学理論を表現する
●これまで学んだことを、マインドマップに表現し、体系的に理解する
●経済学理論を物語にして、演じる

(成績)
以下を総合的に判断して決定します。
・授業への参加態度:ゼミへの貢献度や学習態度
・授業内外での活動課題における成果物:作品制作、Minites Paper、レポートなど
・ログカード:学生生活を充実させるように日々の取り組みの報告
・研究報告書ならびに卒業論文

(備考)
・担当教員は教育学が専門ですが、教職課程学生のためのゼミではありません。このゼミで、教職に関する指導は一切しません。教職課程学生は、社会科教員に必要となる経済学などの専門知識を他のゼミで学んでください。どうしてもこのゼミに加入したい教職課程学生は、応募前に必ず相談しに来てください。
・近年喫煙者を採用しない企業が増えていること、また、受動喫煙を防止し、安全な学習環境を維持する観点から、禁煙を推進します。喫煙者で、本ゼミへの加入を希望する者は、禁煙外来への通院などを通して、禁煙に努力することを誓約していただきます。担当教員も禁煙を積極的にサポートします。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト-テキストは、登録されていません。-
指定図書『知的複眼思考法 : 誰でも持っている創造力のスイッチ 』 苅谷剛彦 [著] 講談社 2002.5
『レポートの組み立て方 』 木下是雄著 筑摩書房 1994.2
『よくわかる学びの技法』 田中共子編 ミネルヴァ書房 2019

学生に対する希望事項

(担当教員が期待する学生像:これからそうなりたいと考える学生を含む)
・経験したことのない課題に積極的に取り組める学生
・教員やゼミ生同士のコミュニケーションに積極的な学生
・ゼミ運営や学生同士の相互教育に貢献できる学生
・卒業後の目指すべき進路に向けて自分の能力を高めたいと努力する学生
・いろいろな方法で自分の学びを多彩に表現できる学生

(選考方法)
・選考は、下記の通り2段階で行います。

1次審査:応募時に入力する志望動機・自己PR
※志望動機は、上記「指導方針概要」に関連づけて、何を学びたいか、どのように成長したいのかを述べてください。
※自己PRは、上記「担当教員が期待する学生像」に合致する学生を高く評価しますが、それ以外の自分の長所を述べても構いません。どちらにおいても、根拠となる具体的なエピソードを添えて述べてください。
※成績不良の学生(2年次春学期終了時に40単位以下)については、その理由と今後の改善意欲を述べてください。改善する見込みが感じられる必要があります。
※1次のみで合否を決定する場合もあります。

2次審査:面接
※1次審査のみで合否を決められない学生、指導したことのない学生など、必要な場合に実施します。詳細は対象学生のみに通知します。