名古屋学院大学シラバス


                シラバス

演習指導概要 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限専門基礎演習通年名古屋 42伊沢 俊泰EK2101
2限専門基礎演習通年名古屋 42伊沢 俊泰EK2101

【授業情報】

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主題

経済学は、社会のさまざまな出来事に切れ味鋭いアプローチを可能にしてくれます。そのため、この演習では、
1.「経済学的センス」の向上・・・ミクロ経済学テキスト輪読学習を通じて現実社会への適用例を学ぶ。「インセンティブ」や「トレードオフ」などの重要概念をしっかり身につける。

を目的とします。そして、上級年次での学生自身の研究・調査能力を磨くために、以下に取り組んでもらいます。
2.「個人・グループ課題研究」・・・いくつかのグループまたは個人別に分かれ,現代経済,経済学に関するテーマを,統計的な手法を用いてグラフを作成したり,回帰分析によって因果関係を探る。ここでは,グループや個人でプレゼンを行います。これらを通してプレゼン能力や調査分析能力の基礎を身につける。



指導方針概要

1年次に学んだ入門レベルのマクロ経済学・ミクロ経済学の学習について皆さんはどのような感想を持っただろうか。抽象的で敬遠されがちな経済理論であるが,現実経済への適用範囲はきわめて広い。実際、経済学の考え方を適用してさまざまな社会問題を解決に導く例はよく見られることなのである。
「経済学」とは「お金」も「時間」も「資源」も限られた世界に生きる私たちが,どのような選択をすれば無駄をなくせるかを教えてくれる学問である。
この演習では,主としてミクロ経済理論をさまざまな事象に応用し,経済学特有の論理的思考方法を身につけることを狙いとする。経済理論の切れ味を体験できるようなゼミにするつもりである。 演習ではテキストや課題論文・記事を決めて,メンバー各自が輪番で内容を要約・発表・質疑応答しながら進めていく。その過程でレジュメの作成,発表の仕方,討論の進め方を学んでもらう。またDVD・ビデオなどの視聴覚教材も積極的に用いる予定である。
具体的な内容としては、1,2年次の講義で学ぶ基礎的なミクロ経済学(消費者行動・企業行動・市場均衡)の習得に加え、戦略的思考に欠かせない初歩的な「ゲーム理論」の考え方も教授するつもりである。
言うまでもなく,「専門基礎演習」は経済学部専門教育の基盤となるものであるから,毎回の出席や数回の課題の消化が欠かせない。また同時にゼミ・メンバー間の親睦・交流を深める場としても重要である.学習だけでなく様々な点で活発な活動を行うゼミとしたい。 1年次に経済理論を学んだが,これをどのように使えばよいかに悩んでいる人は是非このゼミで学習を深めて欲しい。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト『①: マンキュー入門経済学 第2版』 グレゴリー・マンキュー 東洋経済新報社 2014
『②: 経済学のセンスを磨く』 大竹文雄 日経プレミア 2015
『③: 人でなしの経済理論 -トレードオフの経済学-』 ハロルド・ウィンター バジリコ 2009
『④: 経済学をまる裸にする』 チャールズ・ウィーラン 日本経済新聞社 2014
『⑤: 実証分析のための計量経済学』 山本勲 中央経済社 2015
テキスト候補として上記を挙げておく。①は1年次のミクロ・マクロ経済学入門のテキストでもあり、度々用いる(第1章の「経済学の十大原理」は特に重要)。②,③,④はミクロ経済学の理論を現実に適用するための入門的な読み物である。⑤は経済理論に基づいて統計的な手法でデータを用いて分析を行う計量経済学の基礎的テキストで事例も多い。 どれをメインの教科書として用いるかは開講時までにアナウンスする。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

学生に対する希望事項

・2年次において中級レベルの経済学講義である「ミクロ経済学」,「マクロ経済学」を履修することを望む.また『経済学コア6』の自習問題に毎月取り組んで欲しい。授業では時々ノートパソコンを利用する.ExcelやPowerPointを多用するので1年次の情報処理の授業をしっかりマスターしておくこと。 成績評価については,日ごろの取り組み状況と学習態度を重視する.無断欠席・遅刻は許されない.