【講義概要】
「社会あるところ法あり」と言われるように、みなさんが生活する際には意識するとしないとにかかわらず、「法」にかかわっています。私たちが「モノ」を買う、車を運転する、好きな人と結婚する、親から財産を相続する、などといった日常でありふれたことも、実は法と密接な関係にあります。法を知らないために不利になるようなことも、実は少なくありません。この授業では、「法」と私たちがどのようにかかわっているのかを、実際の事件、裁判、そしてニュースなどで問題になってきたことを通じて学んでいただきたいと思っています。
【学習到達目標】
①新聞やテレビのニュースで扱われる憲法関連の事例を理解できるようにすること。
②それらの事例をただ単に把握するだけではなく、自分なりの見解を含めた上で多角的に考察できるようにすること。
③日本国憲法が試験科目として必要とされる国家試験等を受験する予定の学生にとって、導入部分としての知識や
考え方を身に付けるようにすること。
【履修上の注意】
授業中の私語は厳禁です。「自由とは、他人を害さないあらゆることをなしうること」(いわゆる1789年「フランス人権宣言」4条】は法の基本です。他の学生の「学ぶ権利」を侵害する行為に対しては厳格に対処します。
【事前準備学習】
前回の授業で、予習すべき個所を指定します。その部分を授業前までに必ず読んでください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『 『憲法未来予想図―16のストーリーと48のキーワードで学ぶ』』 榎澤 幸広・奥田 喜道編 現代人文社 2014 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
テスト60点、毎回、授業中に行うレポートを40点で評価します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 第1回 法とは何か。「尊属殺人罪違憲判決」をてがかりに | |
2 | 第2 回 死刑の是非について | |
3 | 第3 回 刑事手続と憲法上の権利について | |
4 | 第4 回 刑事訴訟の基本原則と訴訟の進行 | |
5 | 第5 回 幸福追求の権利 校則による「パーマ規制」事件をてがかりに | |
6 | 第6 回 学校と法(1)「体罰」をめぐる裁判と法 | |
7 | 第7 回 学校と法(2)「いじめ」をめぐる裁判と法 | |
8 | 第8 回 インフォームド・コンセントと法 | |
9 | 第9 回 民事訴訟の基本原則と訴訟の進行 | |
10 | 第10 回 労働と法 | |
11 | 第11 回 憲法改正問題について | |
12 | 第12 回 国民主権について | |
13 | 第13 回 国際法の歴史 | |
14 | 第14回 国際法での子どもの地位 | |
15 | 第15回 国際法と国内法 子どもの引渡にかかわる「ハーグ条約」をてがかりに | |
16 | 第16 回 定期試験 | |