【講義概要】
経済活動の結果が、例えば社会の階層化等といった社会への影響をもたらす一方で、社会の状況が経済活動のあり方を規定しているように、経済と社会とは密接に関わっている。が、それらを対象とする研究は、経済学や社会学というように個別の分野に分かれて展開されている。現代社会の諸問題をより深く理解するためには、それぞれの分野からの一面的なアプローチでは不十分であり、少なくとも経済学・社会学両面からのアプローチによってより総合的な視点から考えることが不可欠であるといってよい。本講義では、学際的な分野である経済社会学について、そのアプローチの意義と課題、理論的研究と具体的な分析事例を学ぶことを通じて、経済社会現象をより広い観点から総合的に理解するための基礎を身につけることを目指す。
【学習到達目標】
現代社会の諸問題を総合的に理解するアプローチを身につける。
経済社会学における基礎概念と理論的説明がわかる。
【履修上の注意】
入門的な経済学の知識は前提として話をすすめます。わからないことは積極的に質問すること。
学生の関心に阿ることはしません。が、理解度に合わせて講義内容を調整します。
【事前準備学習】
指定された文献等をよく読んでおくように。
次回に前回の講義内容について質問するので、レジュメを復習すること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 講義の中で指示します。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点・レポート 40% 期末試験 60%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | プロローグ:経済学と社会学 | |
2 | 経済学の光と影:震災復興の事例から | |
3 | 経済社会学とは何か:震災復興の事例から | |
4 | 経済社会学とは何か:理論的検討 | |
5 | 経済システムの社会学的諸条件 | |
6 | 社会システムの経済学的分析 | |
7 | 経済体制論の系譜 | |
8 | 経済システム論の展開 | |
9 | 社会システム論の展開 | |
10 | 経済社会体制の変動 | |
11 | 社会的市場経済構想 | |
12 | サード・セクター論の展開 | |
13 | 社会階層と格差問題 | |
14 | ソーシャル・キャピタル論 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |