名古屋学院大学シラバス


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【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限(他学部履修)名古屋都市論秋A名古屋 22井澤 知旦

【授業情報】

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講義概要

■ 本講義は、私たちの名古屋学院大学が立地する「名古屋」をとりあげて、どのように都市空間が形成されてきたのか、都市文化はどのようにつくられていったのか、また発展の推進力となる都市産業の歴史を踏まえながら、名古屋の発展要因または衰退要因について、理解を深めます。
■ 名古屋の発展は5つのエポック(画期)があります。一つは名古屋城築城期による技術の集積、二つは徳川宗春の都市政策によるものづくり・芸どころ名古屋の形成、三つは明治の殖産興業と専売特許による起業、四つは中京デトロイト構想(自動車産業育成)や軍需都市化、五つは大規模イベントンの開催による人や情報の集合がそれです。
■ このことに加え、都市の空間形成のと関連性を明確にして、名古屋城下町はどのようにつくられたのか、また大火による防火対策、明治以降の人口増加に対応する郊外区画整理事業の実施、戦災復興による都市改造の推進、地下鉄・地下街の整備などを踏まえ、これからの名古屋の都市のあり方を探るものです。
*COC地域志向科目



【学習到達目標】

 私たちが今学んでいる、あるいは暮らしているこの名古屋がどういう都市(歴史・文化等を踏まえて)なのかを知ることで、これからの都市のあり方を考えることができるようになります。今後、皆さんは様々な場所で暮らしていくことになるが、まちづくりの進め方を学ぶことで、より快適な都市空間を形成できるようになます。



履修上の注意

 常に私たちの暮らしの場である「名古屋」に対して注意を払って眺めてみてください。好きな場所、嫌いな場所があるなら、なぜそう思うのかを考えることがまちづくりのスタートです。また、新聞や雑誌で登場する「他の都市」に関する記事や映画での撮影場所も、なぜ取り上げられているのかを考えることもまちづくりのスタートです。
各講義ではパワーポイントを用い、その内容をテキストとして配布しますが、気付いた点はこまめにノートを取りましょう。専門用語が授業中に出てきますので、不明の言葉の意味を調べるなどして、理解を深めておいてください(講義中での質問も可)



【事前準備学習】

 名古屋に関する文献やインターネットの記事は多くあります。それらを事前に読み、名古屋のポテンシャルや課題を頭の中で整理しておいてください。名古屋のいいところ、悪いところを体験しておいてください。そうすれば授業が面白くなります。 なお事後には授業で学んだことをミニッツペーパーで提出してもらいます。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書講義の都度、講義内容の資料を配布します。
参考書『ナゴヤ全書-この国のみそ-』 「この国のみそ」取材班 中日新聞社 2006
『なごや四百年時代検定公式テキスト』 名古屋商工会議所 中日新聞社 2007
『新修名古屋市史』 新修名古屋市史編集委員会 名古屋市 1997-2001
『名古屋地名ものがたり』 杉野尚夫 風媒社 2017
『旭文左衛門と歩く名古屋のまち』 木下武 ゆいぽおと 2016
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

■定期試験(50%)
■中間テスト(20%)
■平常点(30%)
・平常点は講義で学習した内容を記述するミニッツペーパーで評価する。



【講義テーマ】

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1ガイダンスと名古屋都市論の視点
2名古屋前史(縄文・弥生時代から名古屋築城以前)
3名古屋城下町の形成と大火
4江戸時代-徳川宗春の治世と朝日文左衛門の見た名古屋
5明治から昭和初期までの都市形成
6第二次大戦による戦災とその復興
7戦後の都市形成-鉄道・道路等の都市基盤整備と都市計画-
8二つの商店街(大須と円頓寺)の盛衰
9公共空間としての広幅員道路の活用
10中間テスト(これまで学んできたこと)
11名古屋の発展を支える5つのエポック
12名古屋の発展を支える名古屋DNA
13リニア新幹線の整備に伴う名古屋の変貌
1421世紀型のまちづくりの動向
15名古屋都市論の総括
16定期試験期間