【講義概要】
2011年東日本大震災による原発事故は解決の兆しが見えないどころか、被害は風化しつつある。この授業では、マーシャル諸島の事例を用いながら、世界の現状と問題を考えていきます。原子力発電は平和利用であり、原爆は軍事利用であるが、両者の技術は同じであり、放射能被害という同様の被害を生み出している。この授業では「核」と人々の「くらし」のかかわりを考えることで、国際社会のあり方を考えていく。
【学習到達目標】
ニュースを見たときに、国際社会という広い視点で考えられるようになる。新聞を理解できるようになる。
【履修上の注意】
レジュメは用意しないので、きちんとノートを取ること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『放射能難民から生活圏再生へ』 中原聖乃 法律文化社 2012 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | イントロダクション | |
2 | 核兵器開発と人体実験 | |
3 | 核兵器開発の国際関係―イギリス・カナダ・米国の協力を中心に | |
4 | 核実験被害―世界の核実験被害 | |
5 | オリエンタリズム―マーシャル諸島と西洋諸国との出会い | |
6 | 核実験被害―マーシャル諸島ビキニ核実験 | |
7 | ポストコロニアルー補償金依存 | |
8 | 再定住計画-放射能汚染・除染・行政 | |
9 | 価値観の対立除染と賠償 | |
10 | 国際移民ネットワークと社会構築 | |
11 | 国連と人権―福島とマーシャル諸島の比較 | |
12 | NGOの役割―核兵器禁止条約とマーシャル諸島 | |
13 | 国連と人権―福島とマーシャル諸島の比較 | |
14 | 総合討論 | |
15 | まとめ | |
16 | 期末試験 | |