【講義概要】
この講義では、キリスト教と文化について、西洋・キリスト教絵画の観点から概観し考察する。
キリスト教美術は長い歴史の中で、ナザレのイエスの生涯と彼の教え、そしてその宗教的世界観をさまざまな形で目に見えるものにしてきた。美術作品は人々の信仰のありさまをうつしだす鏡であり、世界の有名無名の作家たちは、作品を通して自分らの信仰や神への問いかけを表現し、キリスト教の伝統を日々豊かなものにしていったのである。この講義では、イエスの洗礼から受難に至るエピソードを美術作品を通して追い、キリスト教美術の「見かた」の基本を解説するとともに、テーマごとにキリスト教美術と社会との関係を考察する。
【学習到達目標】
キリスト教美術の歴史と、その多彩さ、多様性を学ぶことにより、キリスト教文化についての理解を深める。
キリスト教美術の「見かた」を学ぶ。
芸術作品に表出する、キリスト教と社会・文化との関係を読み取ることができるようになる。
【履修上の注意】
講義で説明する芸術作品の主題と歴史的背景について、しっかりとノートをとること。
【事前準備学習】
前回のノートを復習し、特に授業中に紹介したキリスト教美術作品の主題を判別できるよう学習しておくこと。授業中に使用したパワーポイントはCCSの教材ボックスから閲覧できます。
授業中にテストを実施することがある。事前に準備をしておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『知識ゼロからのキリスト教絵画入門』 池上英洋 幻冬舎 2012 |
参考書 | 『聖書(新共同訳)』 日本聖書協会 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
定期試験 45%、授業中に行うテスト 35%、レポート 15%、授業態度 5%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | はじめに―キリスト教と文化の関係 | |
2 | キリスト教美術史(1)原始キリスト教から中世へ | |
3 | キリスト教美術史(2)ルネッサンスから現代へ | |
4 | イエスの宣教 | |
5 | 弟子たちの物語 | |
6 | 女性たちの物語 | |
7 | イエスの受難 | |
8 | 苦しみと悪を描く | |
9 | ここまでのまとめとテスト | |
10 | 教会を読む | |
11 | キリスト教とユダヤ教 | |
12 | 世界の終わり | |
13 | キリスト教と現代メディア | |
14 | キリストの聖誕物語 | |
15 | 全体のまとめとレポートの書き方の説明 | |
16 | 定期試験期間 | |