名古屋学院大学シラバス


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シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
3限減災福祉まちづくり学春A名古屋 21澤田 景子AX1365

【授業情報】

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講義概要

 今後発生が予想される南海トラフ自身や大型台風・集中豪雨に対し、災害をできるだけ減少させるまちづくりの取り組みである「減災まちづくり」、および社会的に弱い立場にある人々への日常的な取り組みとしての「福祉まちづくり」を併せ持った「減災福祉まちづくり」を対象とします。
本講義は、これまでの災害史と被災の実態、および減災にむけた対策、コミュニティ再生と福祉やボランティア、さらには地域情報の習得など、減災福祉まちづくりの概念と基礎を学ぶとともに、とりわけ「減災まちづくり情報システム(ISDM)」(名古屋都市センターと名古屋大学減災連携研究センターとが連携して開発しているもの)を活用した災害への備えと、災害の影響は社会的弱者に大きいことから、福祉的視点をとりいれたまちづくりを学んでいます。
なお、それぞれの講義テーマに応じ、名古屋都市センター、レスキューストックヤード、名古屋市防災危機管理局の協力を得ながら、一層理解が深まる講義を実施します。



【学習到達目標】

減災福祉まちづくりの体系的な基本学習を通じて、日常的な減災まちづくりへの取り組みや社会的弱者への配慮(福祉)といった基本を理解できる人材を育成することを目標とします。



履修上の注意

非常に身近なテーマであり、他人事ではなく自分のこととしてとらえ、発災時にどう行動するか常日頃考えていることが重要です。そのためには、住んでいるところ、通学ルート、大学及びその界隈がどういう状況になっているのか、情報を持っていてください。
専門用語が授業中に出てきますので、不明の言葉の意味を調べるなどして、理解を深めておいてください。
※本講義は座学ですが、実践を強く志向しています。このため、可能な限りグループワークやディスカッションの機会を設けたいと考えています。受講生には積極的な参加を求めます。一方、受講生全員の学習機会を守るため、担当者講義中の私語は禁止します。



【事前準備学習】

下記の参考文献や日常的にテレビ・新聞・雑誌で本テーマとかかわる記事やニュースを入手しておいてください。そうすると講義の理解も深まります。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『被災者がいちばん伝えたいこと』 レスキューストックヤード編著 2014
『避難所運営の知恵袋』 レスキューストックヤード編著 2015
教科書の販売についての案内を初回の授業でおこないますので、出席してください。
参考書『防災学講座 第4巻 防災計画論』 京都大学防災研究所 編 山海堂 2003
『三連動地震迫る』 木股文昭 中日新聞社 2011
『人が死なない防災』 片田敏孝 集英社 2012
『3・11複合被災』 外岡秀俊 岩波書店 2012
『災害ソーシャルワーク入門―被災地の実践知から学ぶ』 上野谷加代子監修 中央法規出版 2013
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

毎回授業で学んだことを記述する小テストを平常点(40点)評価とし、定期試験(60点)とあわせて評価する。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
11: ガイダンス―減災福祉まちづくりとは何か―
22: 日本の災害史とまちづくり―地震・大火災・台風・集中豪雨等―
33: 被災するということ①地震
44: 被災するということ②風水害
55: 人はなぜ逃げないのか
66: 被災に備えて―南海トラフ大地震の被害想定―
77: 減災にむけた地域の取り組み―消防団活動や防災訓練等―
88: 減災に向けた企業の取り組み―事業継続計画(BCP)等―
99: 減災に向けた行政の取り組み―震災対策と風水害対策―
1010: コミュニティ再生と福祉まちづくり①―災害時と要支援者―
1111: コミュニティ再生と福祉まちづくり②―地縁組織の活動―
1212: 災害時における社会福祉の役割
1313: 災害時におけるボランティア活動の役割
1414: 減災福祉まちづくりに向けて―減災まちづくり情報システム(ISDM)を使って地域を知ろう―
1515: 減災福祉まちづくりに向けて私たちは今から何をしたらよいか
1616: 定期試験期間