名古屋学院大学シラバス


                シラバス

演習指導概要 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
4限専門演習(3年)通年名古屋 43児島 完二EK3101
4限専門演習(3年)通年名古屋 43児島 完二EK3101

【授業情報】

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主題

1. 情報社会の変容と経済への影響: イノベーションの進展と経済社会へのインパクト

 スマートフォンなどは若者にとって身近な情報ツールです。高額な情報端末ですが、「実質0円」というような価格で販売されています。かつては厳しく規制された業界でしたが、競争によって価格破壊が起こりました。そして、誰もが持つような一般的な製品(コモディティ)になっています。以上は一例に過ぎませんが、身近な「情報と経済」に関することに焦点を当てて、ゼミとして研究をします。

2. 社会人基礎力の基礎作り -人間力と学士力の養成-
 □ 情報活用の基礎技術と知識の修得: Officeの活用(タイピング能力含む), SNS活用 など
 □ コミュニケーション力のレベルアップ: 効果的なプレゼン方法、論文作成のための日本語能力 など
 □ 経済学的基礎知識の確立: 経済学コア6, 名証株式投資コンテスト, 日経テスト など
 □ 実際の就職活動の準備: メモを取る習慣、業界研究, SPI, ゼミの卒業生からの話 など



指導方針概要

 経済演習(3年)では、上記の主題(テーマ)の元で「学士力の達成」を目指します。将来、社会で活躍するために必要な最低限必要な知識・技術を身につけ、経済学的な考え方を養います。そのために「ルーブリック(Rubric)」を明示し、これに基づいたゼミ生の能力開発を行ないます。(ルーブリックを参照してください)
 まず春学期には、興味関心のあるテーマからチームを編成し、隔週でチーム発表を実施します。社会人に求められる組織運営を学びながら、経済社会に関する知識や効果的なプレゼン方法の修得に努めます。また、最新のICTを活用し、チーム学習の効率を高め、ゼミ内での活発な議論ができること(コミュニケーション力)を目指します。そして、学期末には全チームのまとめの発表会を開催し、自らの成長を確認します。
 続く秋学期は、就職準備にも役立つ実践的な経済学を学習します。名古屋証券取引所が主催する「名証株式投資コンテスト」のチーム戦で地元企業や金融の実際に触れます。仮想的売買をするにも、日本経済や世界経済の動向が注視されます。新聞やニュースが以下に実際の経済に影響するかを体験します。加えて、経済学部で全員が必須課題となっている「研究報告書」を完成させます。同時期に4年生は卒業論文を作成していますので、経済学的視点で論理的なストーリーを構成し、正しい日本語で説明できるようにします。また、データを用いた説明として、Excelでの統計分析やグラフ表現という能力を伸ばします。サブゼミなどを利用し、学年を超えたアクティブラーニングで、プレゼン能力と日本語能力を飛躍的に向上させます。互いの文章や発表を相互チェック(ダメ出し)することで、社会人として重要なクリティカル・シンキングや協調性を磨きます。
 以上のような学修によって必ず実力はつきます。就職活動時に「何を勉強したか」という質問に対して、きちんと答えられるようなレベルになります。ただし、実力の伸び具合は各人の「やる気」と「努力」に依存していますので、大学で自分を高めたいと思う人が児島ゼミに向いているでしょう。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト『伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール』 高橋佑磨, 片山なつ 技術評論社 2016
『会社四季報(秋)』 東洋経済新報社 東洋経済新報社 2017
『業界地図』 日本経済新聞出版社 日本経済新聞出版社 2017
『会社四季報』は名証株式投資コンテストで利用します。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

学生に対する希望事項

 児島ゼミは、自分を高めたいと思う「やる気」さえあればOKで、事前のICTの技術・知識は不問です。
 ゼミは授業ではありませんので、自助努力と相互扶助が大切です。チームで仕事ができない自己中心的な人はゼミの趣旨に沿いません。良好で円滑な組織を確立・維持するには、ゼミの新歓・追い出しコンパは重要です。また、公式行事(合宿、ボーリング大会、旅行など、自主的に決定)にも必ず参加することが最低条件です。
 高い志を持ってゼミに臨んで下さい。ゼミの仲間と切磋琢磨することで、自分の人生を変えることができます。自分を良い方向に変えたいという意志があれば、まず行動が変わります。1年間、皆と頑張り続けることで、良い習慣が身につきます。2年間続ければ、それが性格になります。そして、皆から信用・信頼されるようになり、自分の人生を好転させることも可能でしょう。
 最後に、21世紀の生き抜くキーワード「好奇心と情熱」を持っている学生を望みます。