【主題】
経済学の学士力（「社会人基礎力」）の養成
1. 論文作成のためのPC処理技術の修得（実践的Officeソフトの活用）
2. コミュニケーション力の育成（プレゼン技術、レポート作成のための日本語能力）
3. ソフトスキルの育成（メモを取る習慣の確立、計画立案と実施、目標達成の振り返りなど）
4. 教育イベントへのチーム参加（経済学コア6コンペ,名証株式投資コンテストなど）
【指導方針概要】
経済学部では4年ゼミでの卒業論文が必修となっています。しっかりとした卒業論文を書くには、経済学の基礎知識や調査方法（文献・数値データ）だけでなく、多様な能力が必要です。例えば、きちんとした日本語表現、相手に伝わるプレゼンテーション、ゼミの仲間との協働が求められます。さらに、進化する情報ツールをうまく使いこなして、効率的に作業を進めることも大学時代に身につけておくべき技術や能力でしょう。以上は、ビジネスパーソンとして不可欠な技能（社会人基礎力）であり、将来の就職活動にも大きく影響します。また、就活直前で取り組んでも、すぐには身につきません。そこで、2年ゼミではアクティブラーニングで、これらの基礎づくりに取り組みます。
具体的には、まず春学期において1年次の振り返りを実施します。現在の自分はどの程度の能力があるかを確認し、1年間の目標を設定してPowerpointでまとめます。受講者の進度を見て、経済を題材としたレポートを少しずつ作成する作業を実施します。基本的な日本語文章の書き方から始まり、適切な経済データを図表・グラフとして表現する方法、論理的なストーリー展開、文献の引用方法などを指導します。経済学部の2年生らしいレベルのレポートまで引き上げます。このプロセスで、EvernoteやWordの多彩な機能（図表番号・脚注・文書校正・変更履歴など）を使います。また、お互いの文章をチェック（ダメだし）することで、各人の作文能力を養成します。これは就職活動のエントリーシートの書き方にも役立つ内容です。
秋学期は、就職準備にも役立つ実践的な経済学を学習します。名古屋証券取引所が主催する「名証株式投資コンテスト」のチーム戦で地元企業や金融の実際に触れます。仮想的売買をするにも、日本経済や世界経済の動向が注視されます。新聞やニュースが以下に実際の経済に影響するかを体験します。加えて、学内の教育イベントへ積極的に参加して、実力を磨きます。経済学コア6のゼミ対抗コンペはゼミ時間で教材として扱います。結果が出せるよう皆で頑張る経験を積みます。経済また、インターンシップ、ボランティア、留学などの体験型学修を推奨します。さらに成長を望む学生は、3・4年生ゼミおよびゼミのOB/OG会が実施するイベントへの参加も歓迎します。多くの先輩たちから話を聞き、自分の将来をイメージできるような機会を与えます。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、１週間借りることができます。（一部貸出不可の図書もあります。）
| テキスト | 『伝わるデザインの基本 増補改訂版 よい資料を作るためのレイアウトのルール』 高橋佑磨， 片山なつ 技術評論社 2016
『日本語表現（名古屋学院大学）』 日本語表現部会編 |
| 指定図書 | －指定図書は、登録されていません。－ |
【学生に対する希望事項】
ゼミナールでは自分を高めたいと思う「やる気」さえあればOKです。ですから事前のICTの技術・知識は不問です。高い志を持って、ゼミに臨んで下さい。ゼミの仲間で切磋琢磨することで、自分を変えることが可能です。自分を良い方向に変えたいという強い意志があれば、まず行動が変わります。1年間、皆と頑張り続けることで、良い習慣が身につくでしょう。さらに続ければ、自然と性格となります。皆から信頼されて、自分の人生を好転させることでしょう。
最も望ましいのは、「好奇心と情熱」を持っている学生です。これを持って持続して努力すれば、何でも達成できるでしょう。その意味で、インターンシップや留学・資格試験を志す学生も歓迎します。