名古屋学院大学シラバス


                シラバス

演習指導概要 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
4限専門演習(3年)通年名古屋 43木船 久雄EK3101
4限専門演習(3年)通年名古屋 43木船 久雄EK3101

【授業情報】

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主題

≪経済とエネルギー環境問題≫
 私たちの生活や経済社会は,エネルギー環境問題と密接に関係しています。車を走らせるにはガソリンが必要だし,電気がなければ瞬時たりとも普通の暮らしができません。しかし,日本はエネルギーの9割以上を海外に依存する輸入大国であるばかりか,ガソリンや電気の消費を通じて二酸化炭素排出量を増大させ,地球温暖化を加速させています。
 この演習では,経済とエネルギー環境問題の関係を長期的・国際的な視野から探究します。



指導方針概要

大学3年生とはどういう時間か
 みなさんはこれまで1年半ほどの大学生活を送ってきました。そこで,何か一生懸命に取り組んできたモノがあるでしょうか。すぐに「これです」という答が出てくる学生は幸せです。多くの学生はいつの間にか時が過ぎ,アルバイトくらいしか記憶に残っていない,というのが実態ではないでしょうか。その延長で生きて行くと瞬く間に3年間が過ぎていき,4年の春先には,語るモノを持たないまま就職活動に突入です。
 就職の面接試験では,「自己PR」と「大学生活で何をしてきたか」が必ず問われます。その問に対して,自信を持って答えられる何がしかの解答を用意しておかなくてはなりません。だから,現在の2年生にとって,これからの1年半という時間は極めて重要な意味を持っていると言わざるをえません。この時期を何かに集中することで大学生活そのものにアクセントを付けることができるし,卒業後の進路にも展望が開けます。ですから,今からでも遅くないから,アルバイト以外に何か一つでも集中して取り組むことを見つけ,それを実践することが望まれます。

専門演習の位置づけと指導方針
 その機会の一つとして大学が提供しているのが「専門演習」です。「専門演習」は一つのテーマに沿って関連する知識や考え方を学び,自身の思考能力や判断力,さらにはコミュニケーション能力やプレゼン能力を高める機会です。だから,せめても「専門演習」の選択には「楽(らく)さ」を求めないで,自身の興味関心に基づいて,人生を賭ける気概で臨んで欲しいと思います。そして,残る大学生活において,多少とも集中してモノを考え,勉強したという印象の残る機会として「専門演習」を位置づけて欲しいと思います。
 私の「専門演習」に関する指導方針はこのような意識に依拠しています。だから,本「専門演習」では,上で述べたよう能力開発の場であると捉えて「読み・書き・言い・プレゼン」を重視します。しかも,扱うテーマは長期的・地球大の問題です。大学生という物理的・精神的に束縛の無い時代には,思考範囲をできるだけ広げておくことが重要だと思います。昨日や今日という短期的な時間軸でなく,また,身の回りの日常生活の範囲に留まることなく,長期的な未来や国際的な出来事に思いを馳せてみましょう。きっと自らの視野が広がり,瑣末なことに拘る己を愚かしく滑稽に思えてくるに違いありません。

年間の予定
 本「専門演習」の1年間のスケジュールは次のように予定しています。春学期はテキストを基にして,その輪読・レジュメ作成・報告・質疑応答やディスカッションを通じて,書物の的確な読み方・報告の仕方・質問力を高めます。次いで,秋学期はグループ毎にテーマを設定して,その調査と報告を通じて,自分でモノを調べまとめるという調査研究の方法を学びます。
 また,1回の演習プログラムは,最初に,社会の出来事に疎くならないために①時事問題を扱う「新聞記事解説(報告と質疑)」を行い,続いて②担当グループによるレジュの報告,③それに基づいた討論と続きます。1回の演習時間には,全ての学生が複数回,発言して貰います。大学生のコミュニケーション能力を高めるためには,「質問力」の向上が不可欠と考えていますから,「質問力」を養成するコツを伝授し実践して貰います。
 ゼミとしての年間イベントはコンパ,合宿,施設見学などを予定しています。演習は教員や大学生相互の深い交流を通じて,異なった人格が切磋琢磨する機会です。知的好奇心に刺激を与え,楽しく愉快で,かつ意義深い時間にしたいと考えています。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
テキスト未定ですが,政府が発行している『エネルギー白書』や『環境白書』を視野に入れています。
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

学生に対する希望事項

 成績は問いません。積極的に参加し発言しようという気概のある学生を望みます。
 最低限の大人としての社会人マナー(約束を守る,挨拶をする,時間の厳守,事前の連絡など)を身につける姿勢を求めます。言うまでもなく,毎回出席が原則です。
 選考は書類審査と面接で行います。