【講義概要】
産業・企業活動のグローバル化が急速に進行し、多様な企業活動が展開されつつある現代の経済環境は、国際協力の対象となる途上国の経済や社会のあり方とどのように関係しているのだろうか。特にグローバル経済の枠の埒外に置かれがちな開発途上国のBOP(Bottom of Pyramid:底辺層)にとってはどのようなものであろうか。
この講義では、①全体のガイダンスに続いて、②~⑤経済学で定義される企業という概念を理解し、国際企業活動の現状をマクロに把握することから始め、⑥~⑧国際協力・支援の対象となる地域・国家における社会の動向や具体的な市民生活の実態と途上国における企業活動の理解を進め、⑨~⑪とくに途上国における企業・ODA・NGO・その他の経済活動やBOPを取り巻く社会的環境の実態に接近していく。最後に、⑫~⑮具体的な事例研究と相互討論を通して、開発途上国における企業活動の仕組みやビジネスを実践する際の工夫なども考察の対象としていきたい。
【学習到達目標】
国際協力分野を対象にした経済的な基礎的情報を理解する力をつける。
企業という概念を理解する。
グローバルに展開する経済活動の現状を的確に把握する力をつける。
地域社会における経済活動と国際企業あるいは多国籍企業の関係を理解する。
【履修上の注意】
授業に出席することが履修上の第一条件である。
授業で学習した内容を理解するために、必ず自分でまとめの時間を持ち、事後学習(復習)に努める。
提出物を求められた際には期限を守って提出する。
【事前準備学習】
受講前に、シラバスに記載された当該時間の学習対象についての最近の知識・情報にあらかじめ触れておくこと。
受講後は、授業で学習した内容を理解するために、必ず自分でまとめの時間を持ち、事後学習(復習)に努める。
授業時間内で理解できなかったことなどがあれば、担当教員あるいはこの授業を分担している教員を訪問して、疑問点やわからない点を解決すること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
この授業は4名の教員が分担するので、それぞれの教員について、授業への参加態度、授業における発言、小テストや提出太の提出状況、教員が指示するレポートなどを教員ごとに点数化して評価し、最終的にはその総点でこの科目としての評価点を客観化できるようにする。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス:国際協力・国際支援と経済活動(木村) | |
2 | 国際貿易と海外投資(木船) | |
3 | 経済発展と企業の多国籍化(木船) | |
4 | 多国籍企業の活動(木船) | |
5 | 多国籍企業と国際問題(木船) | |
6 | 国境を超える企業(人見) | |
7 | 企業と文化マネージメント(人見) | |
8 | 移民と企業(人見) | |
9 | 多国籍企業が環境や社会に与える影響(佐伯) | |
10 | 企業の社会的責任(CSR)に関する国際的な枠組み(佐伯) | |
11 | ソーシャル・ビジネス:企業とNGOの新たな連携(佐伯) | |
12 | 事例研究:地域をコントロールする企業活動(木村) | |
13 | 事例研究:ローカルビジネスとしての住民活動(木村) | |
14 | 事例研究:地域的な経済活動を阻む要因(木村) | |
15 | 事例研究:社会的不安や混乱と企業活動-まとめに代えて-(木村) | |
16 | 定期試験期間 | |