【講義概要】
生涯発達心理学では、人間の受精から年老いて死に至るまで、年を重ねていく過程で起こる身体的・認知的・社会的な様子変化を研究する。本授業では、人の各発達時期における心理的な特徴と各発達段階で重要な発達課題を中心キーワードとし、それに関連する理論や概念について学習する。人間の生涯発達について理解する上では、体の成長と心の成長、両方に関する理解が必須であるゆえに、発達の神経・生理学的な研究知見に加えて教育心理学や社会心理学、臨床心理学などの他の心理学分野の研究成果を取り入れた総合的な人間発達について概観する。
【学習到達目標】
人間の受精から死に至る発達過程に関する発達心理学的知見を学習することを通して、受講者自身の発達過程に関する自己理解を深める。また、人間の発達、成長にはどのような要因が影響しているのかについて再考し、受講者自身の自己理解ならび他者理解、そして人間関係の相互性の理解を助け、発達における教育の役割について理解を深める。
【履修上の注意】
授業中に行う小課題へのレポートや授業内容の理解を確認するリアクションペーパなども期末評価の対象となるので、真面目に取り組んでほしい。
【事前準備学習】
生涯発達心理学の理解を助ける意味で、「心理学概論」を合わせて受講することをお勧めする。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『エピソードでつかむ生涯発達心理学』 岡本祐子・深瀬裕子 ミネルバ書房 2013 授業は、教科書に掲載されている資料を使用して進められる。 |
参考書 | 『ガイドライン生涯発達心理学』 二宮 克美 ほか ナカニシヤ出版 2012 『発達支援のための生涯発達心理学』 前原武子 ナカニシヤ出版 2008 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
「期末試験」60%、「授業態度」40%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 心理学的に見た人間の発達とは何か | |
2 | 生涯における発達段階の特徴とその発達課題 | |
3 | 胎児期における発達とその特徴 | |
4 | 乳児期における発達とその特徴 | |
5 | 幼児期前期における発達とその特徴 | |
6 | 幼児期後期における発達とその特徴 | |
7 | 児童期前期における発達とその特徴 | |
8 | 児童期後期における発達とその特徴 | |
9 | 思春期における発達とその特徴 | |
10 | 青年期における発達とその特徴 | |
11 | 成人初期における発達とその特徴 | |
12 | 中年期における発達とその特徴 | |
13 | 老年期における 発達とその特徴 | |
14 | 発達障害と発達支援について | |
15 | 総括 | |
16 | 定期試験期間 | |