【講義概要】
地球規模で巻き起こるグローバル・イシューの本質を理解するためには、歴史的背景を追いながら、多様な視点を持つことが必要です。本講義では、国境を越えて存在する様々な問題を取り上げ、発生した経緯と内容について理解を深めます。前半の講義では、冷戦構造を軸にグローバル・イシューの原因となった出来事を概観します。後半の講義では、具体的な地域における問題点を挙げ、国際社会が解決すべき課題について考えます。また、みなさんの周りにある身近なトピックをグローバルな視点から見つめ直すことで、現代社会が抱える問題に対する知見を広めます。
【学習到達目標】
講義では、地球上で起きている様々な問題に対する関心と理解を深めることを目的とします。グローバル・イシューが発生した原因について学び、現状を認識するための知識を身に付けます。さらに、それらを自分の身近に起きている問題と結びつけ、解決方法を模索するための視点と思考力を養うことを目指します。
【履修上の注意】
私語、居眠り、携帯電話の使用は厳禁です。配布した資料をファイルに綴じ、復習やレポート作成に利用してください。講義を受動的に聞くのではなく、自分の意見を持って、主体的に参加してください。
【事前準備学習】
日頃から新聞やニュース番組をチェックし、時事問題に関心を持つようにしてください。特に、授業で取り上げるトピックの中で興味のある分野について知識を増やし、自分の考えを発信できるようにしてください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、１週間借りることができます。（一部貸出不可の図書もあります。）
| 教科書 | 教科書はありません。プリントを配布します。 |
| 参考書 | 随時、紹介します。 |
| 指定図書 | －指定図書は、登録されていません。－ |
【評価方法】
試験（レポート形式）：80％、平常点（授業態度と感想文）：20％
【講義テーマ】
| 回数 | テーマ | テーマURL |
| 1 | ヨーロッパ列強から米ソ時代へ | |
| 2 | 冷戦構造の確立：ドイツ分割とベルリンの壁 | |
| 3 | 米ソ対立①：朝鮮戦争 | |
| 4 | 米ソ対立②：ベトナム戦争 | |
| 5 | 緊張緩和：キューバ危機からデタントへ | |
| 6 | 冷戦の終結：ソ連の軍拡と解体 | |
| 7 | 国際協調と共同体：EUの誕生と混沌 | |
| 8 | 冷戦後の地域紛争：湾岸戦争 | |
| 9 | 複雑化する中東情勢 | |
| 10 | 環境・資源の問題：温暖化対策、エネルギー資源の枯渇 | |
| 11 | 安全保障と核開発、領土問題 | |
| 12 | 富の分配からみるグローバル・イシュー：人口と貧困問題 | |
| 13 | 人の移動からみるグローバル・イシュー：移民、観光 | |
| 14 | ジェンダーからみるグローバル・イシュー：結婚、性別役割分業、暴力 | |
| 15 | まとめ：日本からみたグローバル・イシュー | |
| 16 | 定期試験期間 | |