【講義概要】
この授業は講義形式で行われる。
刑事手続の流れ全体を概観したのち、刑事訴訟法ないしは刑事手続法とよばれる分野の前半部分、すなわち捜査法および公訴の提起に関する重要論点を中心に、実務の現状、判例・学説等を紹介、検討する。
【学習到達目標】
事例形式の設例について、学説・判例等をふまえた上で、自分なりの解決方法を説得的に展開できるようになること。
【履修上の注意】
講義には必ず、六法、下記教科書(判例百選)、配布レジュメを持参してください。
刑事訴訟法は、憲法(特に人権分野)、刑法との関わりが密接であるので、本講義受講に先立ってこれらの講義を受講しているか、あるいは本講義と並行してこれらの講義を受講していることが望ましい。
【事前準備学習】
本講義開始前に、下記参考書(三井=酒巻『入門刑事手続法』)の前半部分(Chapter1とChapter2)を通読しておくこと。各回に取り上げる判例について、下記教科書(判例百選)の該当判例を事前に熟読しておくこと。
講義受講後は、講義内容を復習し、理解ができていないところをまとめた上で、次回講義前後に質問できるようにしておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『刑事訴訟法判例百選(第10版)』 井上=大澤=川出編 有斐閣 2017 |
参考書 | 『入門刑事手続法(第7版)』 三井=酒巻 有斐閣 2017 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | はじめに | |
2 | 刑事手続法の基本原理 | |
3 | 捜査とは | |
4 | 行政警察活動・任意捜査 | |
5 | 逮捕 | |
6 | 起訴前勾留 | |
7 | 逮捕・勾留に関する諸問題 | |
8 | 令状による捜索・差押え・検証 | |
9 | 令状によらない捜索・差押え・検証 | |
10 | 捜索・差押え・検証に関する諸問題 | |
11 | 被疑者・参考人取調べ | |
12 | 被疑者の防御権 | |
13 | 捜査の終結・捜査の構造 | |
14 | 公訴の提起 | |
15 | 公訴提起に関する諸問題 | |
16 | 定期試験期間 | |