名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限人間発達の経済学春A名古屋 23十名 直喜GD3301

【授業情報】

表示する



講義概要

 人間は、老いも若きも生涯にわたって発達する生物学的・社会的な資質を有している。これに、経済学さらには社会学の視点からアプローチする。
 「人間発達の経済学」(あるいは「人間発達の社会学」)の講義科目は、これまでほとんど例がなく、日本でも初めてではと推察される。
 本講義は、経済学にとどまらず、社会学、文学、心理学、医学など、多くの分野における興味深い研究成果や知見をふまえて、等身大の人間発達論を提示したい。それゆえ、講義科目名は「人間発達の経済学」としているが、むしろ「人間発達の社会学」がよりふさわしいかもしれない。
 人間のライフサイクルに目を向けると、人生は四季そのものといえよう。いずれの時期にも意味があり、発達がある。まず、人間発達の経済学を固有価値の視点から概観したうえで、心理学などにみるライフサイクル理論を歴史的に捉える。
 次に、個人の生活構造に焦点をあてる。ライフサイクルを構成する「発達期」、より詳細な「発達段階」の概念を軸にして、生涯にわたる個人の生活構造、その多様な側面と意義を浮かび上がらせる。幼少期、青年期、中年期、老年期の各時期における人間発達と課題を明らかにする。
 超高齢者の生き方や心身の健康にも目を向け、人生における達人の生き方や極意などに学び、そこから私たちの生き方への示唆やノウハウなどを提示したい。



【学習到達目標】

 ライフサイクル、発達期および発達段階、固有価値などの視点から、人間発達とは何かについて、理論的かつ歴史的に深める。ライフサイクルの各段階における発達課題を系統的に理解することにより、人生をより面白く価値あるものにしていく姿勢とノウハウを深める。



履修上の注意

 下記の点は、しっかり守ること。
 1. 私語は厳禁 2. 帽子をとる 3. トイレは控える(事前に済ませておくこと) 4. 遅刻しない



【事前準備学習】

 受講の前と後になすべきことは、各授業ごとに伝えます。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書-教科書は、登録されていません。-
参考書-参考書は、登録されていません。-
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

 授業ごとに、講義レジュメおよび各種資料を配布し、それに基づき、授業を進める。
 評価方法:平常点(出席他)2割、学期末試験8割。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1講義1 「人間発達の経済学」への招待
2講義2 所有と効用の経済学から人間発達の経済学への転換
3講義3 ライフサイクルの意味と理論的系譜
4講義4 個人の生活構造と発達概念
5講義5 幼少期における遊びと学び
6講義6 幼児期の経済学
7講義7 学びと熟達
8講義8 ライフサイクルの構造と発達課題
9講義9 「人生半ばの過渡期」にみる破壊と創造・統合
10講義10 中年期の意味と発達課題
11講義11 超一流の達人と創造性
12講義12 中高年の知的発達とネットワーク
13講義13 長寿者にみる有能さと知恵の源
14講義14 100歳の長生き上手に学ぶ
15講義15 長生きマラソンと長寿遺伝子
16講義16 学期末試験