名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
4限多文化共生社会論春A名古屋 22佐竹 眞明WY2353

【授業情報】

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講義概要

1980年代後半から、日本で生活する外国人(日本国籍を持たない人々)が増えてきた。近年、不況や東日本大震災の影響があって、若干数は減ったが、日本には200万を超える外国籍者が生活している。外国籍者の増加に伴い、日本社会は多文化社会となってきた。そうした状況において、異なった文化的背景を持った人々の文化を尊重し、権利を保障し、共に生きるという「多文化共生」という理念・施策が重要になってきた。本講義においては、そうした多文化社会の現状、成立の歴史・背景を考える。
授業の予定は概ね、次のとおりである。
まず、在日外国人の概況を統計を通じて把握する。そして、多文化共生という考え方を紹介し、人権や異文化の尊重という授業という考え方の基礎、根幹を理解してもらう。次いで、在日コリアン、ブラジル人、フィリピン人について、取り上げ、在日外国人について、理解を深めていく。
その後、在日コリアン、ブラジル人、フィリピン人に共通する事項、異なる事項を比較しながら、多文化共生について考えてもらう。その後、多文化共生に向けた実践例を紹介する。
最後に、多文化共生を実現するにはどのようなことが必要か、検討する。

本講義ではDVD鑑賞の他、ゲストスピーカ―も招請する予定である。



【学習到達目標】

①受講生は日本における外国人の概況について、説明できる。
②受講生は在日外国人に対する差別や人権の蹂躙について、説明できる。
③受講生は多文化共生とは何かを理解し、その実現のため、何が必要か、説明できる。




履修上の注意

継続的に授業に出席すること。
総授業回数の3分の2以上、出席すること。
私語・遅刻厳禁。 



【事前準備学習】

日ごろから在日外国人に関する新聞記事、ニュースを確認してほしい。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書-教科書は、登録されていません。-
参考書『在日外国人と多文化共生』 佐竹眞明編著 明石書店 2011
『在日外国人』 田中宏 岩波書店 2013
『ニッポンに生きる 在日外国人は今』 共同通信取材班 現代人文社 2011
『フィリピン―日本国際結婚』 佐竹眞明・メアリーアンジェリン・ダアノイ めこん 2006
佐竹編著は授業において適宜参照するので、学習を深めるために入手、もしくは図書館から借りて読んでほしい。 いずれも図書館にあります。
指定図書『フィリピン--日本国際結婚 : 移住と多文化共生 』 佐竹眞明, メアリー・アンジェリン・ダアノイ著 めこん 2006.5
『在日外国人と多文化共生 : 地域コミュニティの視点から 』 佐竹眞明編著 明石書店 2011.2

評価方法

平常点30%、コメントペーパー・小テスト10%、レポート試験60%。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1ガイダンス イントロダクション
2日本で生活する外国籍者: 概要 統計 在留資格http://www.moj.go.jp/NYUKAN/nyukan53-1.pdf
3多文化共生とは 背景 経緯 考え方・・・人権 文化尊重http://www.soumu.go.jp/s-news/2006/060307_2.html
4在日外国人の事例 1.在日コリアン ①歴史・現状
5    同 ②ヘイト・スピーチを考える
62.日系ブラジル人①1990年代→「一時帰国」→再入国
7  ②ブラジル人の若者たち DVD「孤独なツバメたち」
83.在日フィリピン人 ①増えた背景: 出稼ぎ・国際結婚
9 ②農村結婚 DVD 「媒酌人Matchmaker」
10 ③山村結婚 徳島の事例
11ゲスト・スピーカ―
12多文化共生の取り組み:総務省2005年 以降
13多文化家族への支援:フィールド調査から
14 同:政策提言に向けて
15まとめ
16定期試験期間