【講義概要】
国際協力実践演習1では、学生が、2017年9月初旬のタイスタディーツアーに積極的に参加するための準備コースである。自分が選択した国際協力課題に取り組むための一般情報とアカデミックスキルを習得するための事前の準備学習コースともいえる。ツアーの対象国 タイの歴史、文化、宗教、政治、経済、社会などの一般常識を学ぶと同時に、学生は、タイの国際協力に関連する特定のテーマ〈例えば、タイへの移民の貢献、日本のODA, 国連諸機関の国際協力、タイと日本とアセアン周辺国の三角協力、タイの世界遺産保存と文化交流、ツーリズムや企業の社会的責任、貧困と開発のバランス、環境保護とエコ、NGOの役割、マイノリティー人々の人権、戦争と平和維持、など〉を学び、自分の課題として選択し、受講生はグループ単位かペアーで文献調査し、発表、意見交換を行う。タイに関して、自分なりの問題点を見つけ出し、スタディーツアーに有意義に参加するための準備を行う。ツアーに参加するために必要な、最低限の常識、英語交渉力、タイ語の挨拶など実践的な知識向上も目的とする。スタディーツアー参加者は必須のコースである。
【学習到達目標】
タイに関する一般常識を身につける。
タイに関連する国際協力に関連する分野やテーマの多様さに気づく。
選択した国際協力をテーマとした議論に参加し、意見を発表する態度を醸成する。
英語で自己の意見を的確に表現するための技能を習得する。
具体的な学習分野や対象地域を想定した調査・まとめの作業を習得する。
タイに関する国際協力分野に関する学習成果のプレゼンテーションを経験する。
【履修上の注意】
毎回の授業に関する詳細な内容は、各教員からアナウンスされるので、よく確認するように。
この演習のクラスの仲間が、タイに関する課題を研究する仲間となる。したって、単なる仲良しグループではなく、共同作業で学習を進めるための仲間づくりが望まれる。
【事前準備学習】
授業には積極的に参加し、毎回、あらかじめの準備をしたうえでこの授業に臨めるよう事前学習・事後学習に努めること。そのためには授業時間以外に、時間と場を設けてグループ学習を推進する必要がある。事前に、TVや新聞をとおして、タイに関する情報を収集すること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『タイの基礎知識 アジアの基礎知識シリーズ1』 柿崎一郎 株式会社めこん 2016 『タイ 地球の歩き方 2016-2017』 地球の歩き方社 地球の歩き方 2016 |
参考書 | UNDP 人間開発レポート 2014年版、または、2015年、2016年版
|
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業内での取り組み状況、学期中および学期末の課題内容を総合的に判断して評価をおこなう。出席率は最重視。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション、タイスタディーツアーの概要 | |
2 | タイに関する一般常識を学ぶ | |
3 | タイの歴史、文化、政治、宗教、経済、社会 | |
4 | タイの経済社会に関するグループ学習と発表〈統計分析〉 | |
5 | タイの地理と自然を学ぶ | |
6 | タイの国連機関、ESCAP, UNDP、ユネスコの国際開発協力の概要 | |
7 | 日本のタイへのODAと南-南協力-APCDのプロジェクトについて | |
8 | タイの世界遺産と無形文化、ユネスコの役割 | |
9 | 政府ODAの意義と問題点 | |
10 | スタディーツアーに必要な英語コミュニケーションスキル+タイ語挨拶特訓 | |
11 | タイへの活動 経験者から学ぶ (NGO担当者) | |
12 | タイのマイノリティー:障害者と性的マイノリティーの人権 | |
13 | 国際的観光の光と闇 (バリアフリーツアー、エコツアー、メディカルツアー、社会問題) | |
14 | タイと仏教 〈国際宗教としての仏教の発展〉 | |
15 | グループ別課題発表 | |
16 | 定期試験期間 | |