名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限刑法入門春A名古屋 21佐久間 修LG0103

【授業情報】

表示する



講義概要

 広い意味の「刑法」ないし「刑事法」の分野は、①狭い意味の刑法、②刑事訴訟法、③刑事収容処遇法や少年法などから成り立っています。現代社会の犯罪と刑罰は、これらの法律によってコントロールされており、①の刑法が「犯罪」「刑罰」とは何か、②の刑事訴訟法が捜査や裁判等の手続上のルールを定めています。さらに、③犯罪の原因や再発防止策(刑事収容処遇法など)を研究するのが、刑事政策ないし刑事学です。近年では、伝統的な刑事政策だけでなく、新たな犯罪現象に対する対策がよく議論されています。そこで、授業では、最近の犯罪現象にも言及しつつ、刑事法上の重要な論点を取り上げて、全体の概観が得られるようにします。まず、「犯罪とは何か」を明らかにすることにウェイトを置きますが、その際にも、具体的な設例にもとづいて、いわゆるネット犯罪や、終末期医療などをめぐる刑事法の役割を考えてみましょう。



【学習到達目標】

 まず、犯罪と刑罰をめぐる社会事象に関心をもって、これを法律的な観点から考える習慣を身に付けることが目標です。その上で、現在の法制度では、解決困難とされる各種の課題について、いわゆる近代刑法学の基本原則を踏まえつつ、今後の刑事政策を論じる基本知識を身に付けたいと思います。



履修上の注意

 受講する際には、少なくとも書籍版の「六法」を必ず持参して下さい(スマホやタブレットのアプリは不可とします)。また、下記の教科書も持ってきて下さい。



【事前準備学習】

 事前学習として、毎回の授業に先立って、あらかじめ教科書の該当部分を読んでおいて下さい。また、授業中に聞き取った内容をノートにまとめることで、事後の学習に役立てるようにお願いします。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『事例解説・現代社会と刑法』 佐久間修 啓正社 2000
 そのほか、授業中に参照すべき文献については、追って指示します。
参考書-参考書は、登録されていません。-
指定図書-指定図書は、登録されていません。-

評価方法

 主として学期末におこなう筆記試験によって評価します(80%)。ただ、授業中に提出するリポートや受講態度を含む平常点も考慮して総合的に決定します(20%)。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1刑法(刑事法)とは何か
2現在社会と刑法
3サイバー犯罪と明治生まれの刑法
4殺人ドライバーと仇討ち免許
5殺傷事件アラカルト
6安楽死と尊厳死
7刑事責任能力と多重人格障害
8特殊詐欺と悪質商法
9企業犯罪と経済犯罪
10性犯罪をめぐる法改正
11少年犯罪と刑事未成年制度
12組織的犯罪処罰法と暴対法
13新たな捜査手法と証拠能力
14裁判員裁判と取調べの可視化
15犯罪者の処遇と再犯の予防
16定期試験期間