名古屋学院大学シラバス


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【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
2限国際知的財産法秋A名古屋 23菱沼 剛LG3319

【授業情報】

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講義概要

本講義は、教科書の「第1部 国際知的財産法総論」を中心に説明する。知的財産権の国際性を踏まえた上で、知的財産権の国際的保護にかかわる代表的な国際法源の沿革、基本原則や今後の方向性を扱う。その他の国際法源についても概観する。また、国家間の国際的知的財産紛争の解決方法についても触れる。そして、国際法源と国内法との関係、知的財産権にかかわる私人間の国際的な紛争解決方法について、具体的な事例を交えつつ学習していく。



【学習到達目標】

知的財産権の国際的保護のための国際法源や関連する日本法についての基礎知識と、国際的知的財産紛争の解決のために必要な知識と法的思考力を習得する。



履修上の注意

実社会における利用、保護のための手続の流れ、情報の自由な流通とのバランスを念頭において、制度を理解する。また、民法など他の科目との関連や各自のキャリアパスも意識しながら、関連するニュースや公開情報との関連に注意するなど、主体的に学ぶことが望ましい。



【事前準備学習】

配布資料・教科書のほか、『外国産業財産権制度情報』(特許庁ウェブサイト)や『著作権関係条約』(著作権情報センター・ウェブサイト)の関連箇所(和訳)も、適宜参照することが望ましい。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『国際知的財産法』 木棚照一 日本評論社 2009
『国際知的財産法』が標準教科書である。
参考書『国際知的財産侵害訴訟の基礎理論』 木棚照一 経済産業調査会 2003
『国際工業所有権法の研究』 木棚照一 日本評論社 1989
参考資料を適宜指示する。
指定図書『特許判例百選 第4版』 中山信弘 [ほか] 編 有斐閣 2012.4
『著作権判例百選 第5版』 小泉直樹[ほか]編 有斐閣 2016.12
『実践知的財産法 : 制度と戦略入門』 木棚照一編 ; 浅野卓 [ほか] 著 法律文化社 2017.7

評価方法

定期試験の成績による。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1知的財産権概念の登場、知的財産権の国際性、国際知的財産法の法源
2知的財産保護の特徴と知的財産摩擦
3知的財産権の基本的国際法源(1) 工業所有権の国際的保護に関するパリ条約
4知的財産権の基本的国際法源(2) 著作権の保護に関するベルヌ条約
5知的財産権の基本的国際法源(3) 知的所有権の貿易関連の側面に関する協定
6国際法源展開の今後の可能性
7国際法源における基本原則
8基本的国際法源とその他国際法源との関係
9国際法源における各種知的財産権保護と日本法(1) 特許権および実用新案権
10国際法源における各種知的財産権保護と日本法(2) 商標権、地理的表示および意匠権
11国際法源における各種知的財産権保護と日本法(3) 著作権および著作隣接権
12知的財産権に関する渉外紛争の特徴とその解決方法
13国際法源の現状と国際私法の必要性、各国国際私法規則の調整・調和
14知的財産紛争に関する国際裁判管轄
15知的財産紛争の準拠法
16定期試験期間