【講義概要】
国際取引、国際結婚・離婚、国際養子縁組、国際不法行為、国際知的財産権など、国際的な私法生活関係が増加している。本講義では、複数国にかかわりを有する、渉外的私法生活関係に適用されるべき法の決定過程や適用過程を扱う。春学期の講座は序論、総論および国際民事訴訟をカバーし、各論は秋学期に扱う。
【学習到達目標】
国際私法の意義、目的、性質、法源、沿革などを学ぶと同時に、国際私法の適用過程と独自の法技術を習得する。基礎的知識を理解・習得して、具体的な渉外的な事例において、国際私法を適用して解決するための基礎的な能力を身につける。
【履修上の注意】
「法の適用に関する通則法」をはじめ、六法を参照できるようにしておくこと。
【事前準備学習】
教科書や配布資料を参照すること。レジュメや資料を参照しておくことも大切である。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『国際私法(プライマリ法学叢書)』 木棚照一(編著) 成文堂 2016 『国際私法判例百選 第2版(別冊ジュリスト:no. 210)』 櫻田嘉章・道垣内正人(編) 有斐閣 2012 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | 『国際私法判例百選 第2版』 櫻田嘉章, 道垣内正人編 有斐閣 2012.6 『国際私法』 木棚照一編著 成文堂 2016.3 |
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 国際私法の意義、目的、性質 | |
2 | 国際私法理論の歴史、法源、関連領域 | |
3 | 国際私法規定の特徴と種類 | |
4 | 法律関係の性質決定 | |
5 | 連結点の決定(1)総説 | |
6 | 連結点の決定(2)国籍法に関する問題 | |
7 | 国際私法上の指定と反致 | |
8 | 不統一国法の指定、未承認政府・国家の法の指定 | |
9 | 外国法の適用 | |
10 | 外国法の適用排除 | |
11 | 先決問題、適応問題 | |
12 | 国際裁判管轄(1) 身分関係事件 | |
13 | 国際裁判管轄権(2) 財産関係事件 | |
14 | 訴訟手続 | |
15 | 外国判決の承認・執行、国際仲裁 | |
16 | 定期試験期間 | |