【講義概要】
社会生活と地域を学ぶ上で、都市の空間(環境)デザインについて、都市デザイン史を学び、最近の都市をデザインするうえでの課題(要素)をいくつかの視点から基礎編として学びます。それを踏まえ、公共空間(道路、緑地公園、水辺等)や都市空間、地域資源を生かした都市デザインやにぎわいを創出する商業空間のデザインといった具体的な事例を取り上げ、実践編を学びます。これら双方を通じて、いかに暮らしを豊かにするうえで都市デザインが重要であるかを、講義形式で理解を深めていきます。
※COC地域志向科目
【学習到達目標】
都市デザインの都市史と今日の話題となっている課題を基礎編とし、様々な具体的なとりくみを実例編として、双方の理解を通じて、人々が快適で暮らしやすい都市デザインについて、体系的に理解を深めることを目標とします。
【履修上の注意】
常に私たちの暮らしの場である都市に対して注意を払って眺めてみてください。好きな場所、嫌いな場所があるなら、なぜそう思うのかを考えることがまちづくりのスタートです。そこには意図されたデザインや自然発生的にうまれた場もあります。どういった場所が住みやすく、印象に残るまちになるのでしょうか?注意深く都市を観察してください。
各講義ではパワーポイントを用い、その内容をテキストとして配布しますが、気付いた点はこまめにノートを取りましょう。専門用語が授業中に出てきますので、不明の言葉の意味を調べるなどして、理解を深めておいてください(講義中での質問も可)
【事前準備学習】
都市デザインは身近で重要なテーマであるにもかかわらず、さほど関心がもたれていません。日本や欧米の都市デザインは様々です。インターネットや新聞・雑誌、あるいは下記にある書籍を事前に目を通して、都市デザインとはどういうものかイメージを思い受べることができるようにしてください。
なお事後には授業で学んだことをミニッツペーパーで記述してもらいます。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 講義の都度、講義内容の資料を配布します。 |
参考書 | 『新都市計画総論』 佐藤圭二・杉野尚夫 鹿島出版会 2003 『都市デザインの手法』 鳴海邦碩他 学芸出版社 1990 『シビックプライド2 【国内編】』 シビックプライド研究会 宣伝会議 2015 『新クリエイティブ資本論』 リチャードフロリダ・井口典夫訳 ダイアモンド社 2014 『パブリック空間の本―公共性をもった空間の今までとこれから』 今村雅樹他 彰国社 2013 『都市デザインの進め方』 佐藤滋ほか 丸善株式会社 2006 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
■定期試験(50%)
■中間テスト(20%)
■平常点(30%)
・平常点は講義で学習した内容を記述するミニッツペーパーで評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンスと都市デザイン論の視点 | |
2 | 都市デザイン史①-古代・中世の都市デザイン | |
3 | 都市デザイン史②-近世の都市デザイン | |
4 | 都市デザイン史③-近代の都市デザイン | |
5 | 都市デザインと都市イメージ | |
6 | クリエイティブシティの求める都市デザイン | |
7 | シビックプライド | |
8 | 拡大した都市の畳み方 | |
9 | 中間テスト | |
10 | 公共空間のマネジメントとデザイン | |
11 | 都市のエリアマネジメントとデザイン | |
12 | 歴史的町並み保全と景観デザイン | |
13 | 地域資源と都市デザイン-産業資源の活用 | |
14 | 商業空間と都市デザイン | |
15 | 都市デザイン論のとりまとめ | |
16 | 定期試験 | |