【講義概要】
今日、障害者福祉は、国内的にも国際的にも著しい変化が起こっている。国際障害者年(1981年)は、わが国および国際的にも障害者福祉の進展に大きな契機となった。さらに2006年の障害者自立支援法で障害者の福祉サービスは統一されたかに見える。しかし、まだ現実と理念との間には大きなギャップが存在し、それを埋めることに障害者福祉の課題があるといえる。
障害者福祉論では、障害者福祉の歴史、理念、障害者の概念と定義、障害者に関係する法律・行政・サービス、ライフステージに沿った療育・教育・雇用などのテーマを通して、障害者福祉の現状について学ぶ。障害者福祉に関する基本的な考え方「ノーマライゼーション」「自己決定」「権利擁護」「地域生活」等をキーワードに今後の課題と展望について理解を深め、障害者福祉に関する組織や専門職およびその連携を知る。随時、具体的な事例を交えながら障害者にとっての「自立」とは何かを考えていく。
また、現在の学校教育における、特別支援教育にも触れていく。
【学習到達目標】
「障害」について多様な見方、障害者福祉の基本的な知識を得、実態、現状を把握しつつ、障害児・者および家族のニーズをどのように捉えて、知識を活かしていくかを理解するだけでなく、各自が自らの問題として捉え考えていけることを目標とする。
【履修上の注意】
授業に積極的に参加してください。欠席は5回までとします。6回以上になると最終レポート採点資格を失いますので、気を付けてください。
中間レポートは授業中に指示します。その際、授業にて鑑賞する映像についてレポートをまとめてもらう予定なので、その回は必ず出席するようにしてください。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 基本的にテキストは用いず、毎回プリントを配布します。 |
参考書 | 『「障害者に対する支援と障害者自立支援制度」新・社会福祉士養成講座14』 中央法規 2010年 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
中間レポート、最終レポート、平常点などの総合評価
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション | |
2 | 障害者を取り巻く社会情勢 | |
3 | 障害者の生活実態 | |
4 | 「国際障害分類」から「国際生活機能分類」への歩み | |
5 | 国際生活機能分類の活用 | |
6 | 障害者ケアマネジメント | |
7 | 障害者にかかわる法体系(障害者基本法) | |
8 | 障害者にかかわる法体系(身体障害者福祉法) | |
9 | 障害者にかかわる法体系(知的障害者福祉法) | |
10 | 障害者にかかわる法体系(精神障害者福祉法) | |
11 | 障害者にかかわる法体系(発達障害者福祉法) | |
12 | 障害者にかかわる法体系(医療観察法・バリアフリー法) | |
13 | 障害者にかかわる法体系(障害者雇用促進法・その他の法律の体系等) | |
14 | 成年後見・権利擁護 | |
15 | まとめおよび試験 | |
16 | 定期試験期間 | |