【講義概要】
人の形態や体力、身体機能を評価することは、競技選手に限らず、幼児から高齢者まで意義深い。自分の体力が同年代の人と比べてどの程度なのか確認できたり、トレーニングや運動・スポーツを実践している者にとってはその効果を的確にかつ客観的に確認することができる。ところが誤った方法や毎回異なった方法で評価すると、数値等に含まれる意味が異なるために経時的な変化をみることができなくなる。
そこで本講義では、全ての世代でおこなわれている「新体力テスト」をはじめ、目的に応じておこなわれている形態や体力、身体機能の測定方法を正確に理解すると共に、理解した内容を実際に用いる事ができるようにする。さらにこれらの測定で得られたデータの持つ意味を理解し、測定実施者に対してフィードバックをできるようにする。
【学習到達目標】
①種々の体力測定法を理解し、簡易なものに関しては実施できるようになる
②体育・健康・スポーツ科学に関するデータを収集するための基本的な測定ができるようになる
③体力測定によって得られたデータの意味を説明できるようになる
【履修上の注意】
・授業への出席は大前提である。講義では板書を多用するので、ノートを準備して望むこと。
・授業開始時刻に出席カードを配布するので、その時までに着席しておくこと。
・授業中の携帯電話・スマートフォン等の通信機能を有する電子機器の使用は、指示した場合を除いて厳禁とする。
・授業内で体力測定等の実習をおこなうので、測定をすること、されることに同意した上で履修すること。
・教材教具の都合や理解度等により内容を変更することがあります。
【事前準備学習】
様々な測定の実習やデータの処理を実践的に学びます。
レポート課題があるので、簡単なPCのタイピングや図表作成は出来るようにしておいて下さい。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『新体力テスト―有意義な活用のために』 文部科学省 『スポーツ測定評価学改訂版 からだの形と働きを測る』 角田直也, 須藤明治 文化書房博文社 2012 『健康づくり・介護予防のための体力測定評価法第2版』 田中喜代次, 木塚朝博 金芳堂 2013 『ACSM健康にかかわる体力の測定と評価 その有意義な活用を目ざして』 アメリカスポ-ツ医学会, 青木純一郎 鍬谷書店 2010 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
・開講数の2/3以上の出席者に対して評価をおこなう。
・授業内のレポート課題(40%)、定期試験(40%)、授業態度(20%)により総合的に評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 体力測定の意義 | |
2 | テストの信頼性と妥当性 | |
3 | ラボテストとフィールドテスト | |
4 | 競技者のための体力測定法と評価(全身持久力、筋力) | |
5 | 競技者のための体力測定法と評価(敏捷性体力、総合能力) | |
6 | 幼児のための体力測定法と評価 | |
7 | 新体力テスト(青年用) | |
8 | 新体力テスト(成人用) | |
9 | 新体力テスト(高齢者用) | |
10 | 低体力者のための体力測定法と評価 | |
11 | 介護予防のための体力測定法と評価 | |
12 | 身体組成(形態計測,体脂肪測定) | |
13 | 身体活動の測定法 | |
14 | 身体活動の評価 | |
15 | 測定結果のフィードバック | |
16 | 定期試験 | |