【講義概要】
今日の世界はグローバル化、ボーダーレス化の時代を迎えており、世界的規模での人の移動が活発になっている。国際的機関の果たす役割が増大するとともに各国において内なる国際化が進み今後予期される多文化社会においていかに共生するかという課題に直面している。今日、共生への教育(多文化教育ないし異文化間教育)をいかに構築するかが重要課題である。この授業では、ドイツ、アメリカ合衆国、イギリス及び日本における共生への教育の実態とその課題について考察する。
【学習到達目標】
この授業の到達目標は次のものである。多文化社会における各国が直面している問題と実態を理解すること、問題解決のための多様な見解について理解すること、各国の共生への教育(多文化教育ないし異文化間教育)の理論や政策について理解すること、共生への教育のあり方について理解を深めることなどである。
【履修上の注意】
授業で配布する資料をしっかりと読むこと。
【事前準備学習】
授業後に、必ず資料をもう一度読み復習すること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | プリント教材 |
参考書 | 『多文化共生社会の教育』 天野正治他 玉川大学出版部 2001 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
試験70パーセント、平常点30パーセントで評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 多文化社会としての現代 | |
2 | 異文化に対する偏見 | |
3 | ギムナジウムにおける多文化教育の教科書について(その1) | |
4 | ギムナジウムにおける多文化教育の教科書について(その2) | |
5 | W.ニーケの多文化社会論について | |
6 | アメリカの多文化教育の歴史 | |
7 | ハイスクールの多文化教育教材の事例(その1) | |
8 | ハイスクールの多文化教育教材の事例(その2) | |
9 | J.A.バンクスの多文化教育論 | |
10 | イギリスにおける多文化教育の歴史 | |
11 | 文化葛藤のなかのイギリスの学校 | |
12 | ハニフォード事件について | |
13 | 日本の多文化教育 | |
14 | 在日外国人児童生徒教育について | |
15 | 授業総括 | |
16 | 期末試験 | |