【講義概要】
本来の生産管理論は「モノづくり」を対象として論じられるものですが、本科目では「コトづくり」に着目します。ものづくりとは価値あるものを作る概念である一方で、コトづくりとは、消費者に価値ある経験の機会を提供することあるいは物事の経験を価値あるものとして創りあげることと考えられますが、それは「サービス」によって実現されます。とくに最近では、経験経済の時代にあって、価値共創という概念が注目を浴びていますが、それもまた消費者が価値を創造し消費していくプロセスをサービス提供者とともに協働して達成するコトづくりでもあります。本科目では、コトづくりの仕組みについて理論を踏まえ事例を中心に学んでいきます。
【学習到達目標】
講義内の概念や事例の意味を良く理解し、受講者自ら現実の関連する社会問題について論理的に説明できるようになることを目標にして受講して下さい。目標達成には、講義時間外の事前事後学習にも積極的に取り組む必要があります。
【履修上の注意】
本科目はスライド(PPT)を用いた講義形式で展開します。真剣に聴講しノートを取るようにしてください。また、視聴覚教材を用いてケーススタディを行ないリアクションペーパーの提出を求めます。教科書指定はしませんが、適宜資料を配布したり参考図書を紹介します。定期テストは自筆ノートならびに配布資料のみ持込を許可します(※他者に自筆ノートを貸したりコピーさせないようにしてください)。
また、受講の注意として、場合によっては受講者の座席を指定し受講環境を整えますが、他の受講生の迷惑になる行為(私語、携帯電話・スマートフォンでの遊戯、スライドの撮影等)が目立つ者は退出していただき、それ以降の受講及び単位認定は認めません。
【事前準備学習】
日経新聞やweb、テレビ番組(WBS等)をつうじて、日頃から経済や市場のトレンドに関する情報を得ておいてください。また、自筆ノートを毎回あるいは定期的に整理し内容の復習をしておくことをおすすめします。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『新訳 経験経済 脱コモディティ化のマーケティング戦略』 B・J・パインⅡ、J・H・ギルモア著 ダイヤモンド社 2005年 『経験価値マネジメント』 バーンド・H・シュミット著 ダイヤモンド社 2004年 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
定期試験(中間40%+期末60%)+受講態度+リアクションペーパーの総合評価
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 講義ガイダンス:経験経済の時代 | |
2 | サービスとは | |
3 | サービスの特性 | |
4 | サービスの価値と品質 | |
5 | S-Dロジックと経験マーケティング | |
6 | テーマパークの経験価値①産業と事業の特徴 | |
7 | テーマパークの経験価値②TDR | |
8 | ケーススタディ:旭山動物園 | |
9 | 中間テスト | |
10 | 観光の経験価値①観光行動のしくみ | |
11 | 観光の経験価値②ホスピタリティ産業 | |
12 | 観光の経験価値③観光地づくり | |
13 | ケーススタディ:湯布院 | |
14 | ケーススタディ:スティーブ・ジョブズ | |
15 | 全体のまとめ | |
16 | 定期試験期間 | |