【講義概要】
国際文化基礎演習2では、国際文化基礎演習1に引き続き、学生が専門演習に進むためのアカデミック・スキルを習得することを目指します。ここでいうアカデミック・スキルとは、大学で専門性の高い学習に取り組む際に必要となる基本的な技能と捉えることができます。このスキルを身につけるために、国際文化学科に関連する多様なテーマ(異文化理解、多文化社会、国際交流、国際支援など)を題材として、受講生は個人やペア、あるいはグループ単位で文献講読や意見の発表と交換・議論など、自己の考えの表現技術を鍛え、プレゼンテーションの技法と報告内容の精緻化への技術的向上を図ります。
具体的な学習内容の事例としては、国内外にかかわらず多様な文化を独自に形成している「地域」という概念を理解し、学習の対象とする地域の歴史、文化、慣習や宗教意識、年中行事や通過儀礼などについて総合的に学習し、調査対象を明確に理解するとともに、フィールドワークのあり方について学びますが、この条業ではその成果を他の学習者に伝え、共有するために、発表を行います。その内容は、受講者や教員のコメント・批判を受けて、さらに具体的かつ詳細なものとして、最終的には報告書の形で学習成果のまとめとして提出することになります。
【学習到達目標】
・国際文化理解に関連する分野やテーマの多様さの中から自らの関心事を探し出す。
・国際文化に関連するテーマに関する議論に参加し、意見を発表する態度を醸成する。
・自己の意見を的確に表現するための技能をブラッシュ・アップする。
・具体的な学習分野や対象地域を想定した調査・まとめの作業を実践する。
・国際文化理解に関する個別の学習成果をプレゼンテーションすることを経験し、成果の取りまとめを行う。
【履修上の注意】
毎回の授業に関する詳細な内容は、各教員からアナウンスされるので、よく確認してください。
この演習のクラスの仲間が、2年次春学期の専門科目学習の基礎となります。したって、単なる仲良しグループではなく、共同作業で学習を進めるための仲間づくりが望まれます。
【事前準備学習】
授業には積極的に参加し、毎回、あらかじめの準備をしたうえでこの授業に臨めるよう事前学習・事後学習に努めてください。そのためには授業時間以外に、時間と場を設けてグループ学習を推進する必要があります。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『自己表現の技術―ひとを動かすものは何か』 稲垣 吉彦 PHP文庫 1985 『自分で調べる技術』 宮内 泰介 岩波アクティブ新書 2004 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
授業内での取り組み状況、学期中および学期末の課題内容を総合的に判断して評価を行います。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | ガイダンス(後期) 日本の文化を学ぶ | |
2 | グループワーク | |
3 | グループワークの続き | |
4 | 事前学習:文献をもとに検討 | |
5 | 事前学習:映像資料をもとに検討 | |
6 | 事前学習:新聞記事をもとに検討 | |
7 | 事前学習:雑誌記事をもとに検討 | |
8 | 発表準備:資料検索の方法 | |
9 | 発表準備:テーマの具体化 | |
10 | 発表準備:テーマの分析 | |
11 | 発表と討論 | |
12 | 発表と討論の続き | |
13 | 発表の講評とふりかえり | |
14 | 報告書の作成 | |
15 | まとめ | |
16 | 定期試験期間 | |