【講義概要】
本授業では幼稚園における保育内容の領域「言葉」の基礎的な知識と指導法について学ぶ。
授業の前半は,胎児期から幼児期までの言語発達を,その段階に沿って言葉の現象をたどり、その発達過程を概観する。続いて,乳幼児の言葉の現象とその対応のポイント,そして乳幼児の言葉の障がい,保幼小の言葉の連続性等,保育の場で起こる現代的な問題や課題へと広げる。後半は,具体的な指導法について,指導案を作成し,模擬保育として演習を通して学習する。
【学習到達目標】
領域「言葉」についてのねらい・内容について学ぶ。幼稚園における「言葉」について、活動の内容・環境の構成・援助のあり方について学ぶ。
【履修上の注意】
絵本の読書は,幼稚園の教員として必須の活動である。これを機会にできるだけたくさんの絵本に触れてほしい。本学の
図書館はまだ数が足りていないので,自宅近くの図書館で借りられるようにしておくとよい。ちなみに品野台小学校は地域の図書館も兼ねているので,曜日が決まっているが,閲覧,貸し出しが可能だと思う。
模擬保育が予定されているので,図画工作の道具を用意しておくこと。
【事前準備学習】
指導法を学ぶので,方法を知るだけなく,実際に何度か実践してみるとよい。特に「読み聞かせ」の絵本は,得意な絵本として数冊決めておくとよい。また,授業で使った物は,現場でも活用できるので,丁寧に保存しておくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『「保育内容 ことば」』 成田徹男編 みらい 2008 『幼稚園教育要領解説』 文部科学省 フレーベル館 2018 『保育所保育指針解説書』 厚生労働省 フレーベル館 2018 『小学校学習指導要領解説 国語編』 文部科学省 東洋館出版 2018 幼稚園要領と保育指針は,本科目以外でも使用すると思われるので,参考書としたが,必ず購入すること。テキストとして使用することもある。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
・筆記試験:授業で学んだ基礎的な用語や概念,言語発達の概要,指導法を理解している。50%
・模擬保育:グループで指導案を作成して,実践している。30%
・課題:絵本手帳を作り、絵本を20冊以上読めている。20%
以上により総合的に評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 言葉の機能 | |
2 | 言葉の発達(1)胎児期 | |
3 | 言葉の発達(2)乳児期 | |
4 | 言葉の発達(3)幼児前期 | |
5 | 言葉の発達(4)幼児後期と保幼小の連続性 | |
6 | 乳幼児の言葉の障がい | |
7 | 領域「言葉」とは何か。(1)幼稚園教育要領 | |
8 | 領域「言葉」とは何か。(2)保育所保育指針 | |
9 | .乳幼児の言葉の姿と対応のポイント(1)乳児期の言葉に関する教材研究 | |
10 | .乳幼児の言葉の姿と対応のポイント(2)幼児期の言葉に関する教材研究 | |
11 | 言葉に関する指導案作成 | |
12 | 模擬保育:絵本(童話)の読みかたり/ストーリーテリング(おはなし)/わらべうたの実践と評価 | |
13 | 模擬保育:ペープサート・パネルシアター・劇あそびの実践と評価 | |
14 | 模擬保育:文字遊びの実践と評価 | |
15 | 総括と今後の課題 | |
16 | 定期試験実施確認 | |