【講義概要】
本講義では、南アジアの多様かつ豊かな文化・社会の諸相を、宗教文化、とりわけヒンドゥー教文化に注目しつつ学ぶ。まず、地域を概観して大まかなイメージをつかみ、続いてヒンドゥー教について、世界観、時間論と宇宙論、神々と祭り、といったテーマを考察し、最後にインドの歴史を学ぶ。広くアジアの精神文化の源泉となってきたインドの宗教文化を適切に理解するための視点を身につける。
【学習到達目標】
南アジア地域の文化・社会に関する基礎的な知識を身につけ、特にそれらを宗教文化という点から理解する方法を身につける。
【履修上の注意】
講義内容を理解するだけでなく、問題意識をもちそれを展開する積極的な態度を求める。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 指定しない。 |
参考書 | 『ヒンドゥー教 ―インドという謎』 山下博司 講談社 2004年 |
指定図書 | 『ヒンドゥー教 : インドという「謎」』 山下博司編 講談社 2004.5 |
【評価方法】
平常点(40%)、期末試験(60%)により評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション:講義内容・評価方法について | |
2 | インドへの誘い(1):インドの自然と大地 | |
3 | インドへの誘い(2):恵まれた大地と無所有の思想 | |
4 | ヒンドゥー教とは何か(1):呼称、信者、歴史 | |
5 | ヒンドゥー教とは何か(2):「食」に息づく生命への想い | |
6 | ヒンドゥー教とは何か(3):食物のタブー | |
7 | ヒンドゥー教とは何か(4):苦行から世界平和へ | |
8 | ヒンドゥー教の時間論と宇宙論(1):輪廻する時間、輪廻する宇宙 | |
9 | ヒンドゥー教の時間論と宇宙論(2):カルマンからの離脱 | |
10 | ヒンドゥー教の神々と祭り(1):ヴィシュヌとシヴァ | |
11 | ヒンドゥー教の神々と祭り(2):聖なる力への信仰 | |
12 | ヒンドゥー教の神々と祭り(3):女神の祭礼 | |
13 | インド史(1):古代〜中世 | |
14 | インド史(2):近世〜近代 | |
15 | インド史(3):近代〜現代 | |
16 | 定期試験期間 | |