【講義概要】
我々は普段,自分の自由意思に基づいて行動しているように思っているが,実際は自分が置かれている環境によって行動が決定されていることも多い。この講義では我々の日常生活にみられるありふれた行動を取り上げ,それらがどういう条件によって引き起こされているのかについて考察する。また,人間の行動に関する素朴な疑問がどのようにして科学的な問いへと変換され,実証的に研究されているのかについても解説する。
【学習到達目標】
自分の普段の行動を振り返り,それらの行動が生起する原因を突き止め,環境を変えることで問題行動を改善できるようになる。
【履修上の注意】
・私語は厳禁です。このルールが守れない人は退室してもらいます。
・毎回,コメント用紙の提出を求めます。
・期末試験では自筆のノートのみ持ち込み可としますので,しっかりノートを取ってください。
【事前準備学習】
授業中に理解できなかった部分は,そのままにしておかず,コメント用紙で質問するか,自分で調べて解決するよう努力すること。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 使用しません。 |
参考書 | 授業の中で紹介します。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
毎回の授業後に提出してもらうコメント用紙の内容(40%)と,期末試験の点数(60%)で評価します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | イントロダクション:「行動分析学」と「行動経済学」 | |
2 | 古典的条件づけの基本的特徴とその汎用性について:パブロフの犬がすべてではない | |
3 | 条件性情動反応:クリスマスの電飾を見て楽しくなる人と悲しくなる人 | |
4 | 好き嫌いの形成と連合学習 | |
5 | オペラント条件づけの基本的特徴とその汎用性について:スキナーの行動分析学 | |
6 | 行動原理Ⅰ:なぜ傘を忘れるのか | |
7 | 行動原理Ⅱ:なぜ語学の勉強は続かないのか | |
8 | 行動原理Ⅲ:自分を変えるために環境を変える | |
9 | 心理実験の実施① | |
10 | 行動経済学Ⅰ:人間は合理的に行動するか? | |
11 | 行動経済学Ⅱ:プロスペクト理論 | |
12 | 行動経済学Ⅲ:フレーミング効果 | |
13 | 行動経済学Ⅳ:ヒューリスティクス | |
14 | 行動経済学Ⅴ:先延ばしの心理 | |
15 | 心理実験の実施② | |
16 | 定期試験期間 | |