【講義概要】
幼稚園教育における領域「環境」を中心に、その意義、ねらい、内容、指導計画の考え方などを解説するとともに、具体的な教育の指導計画や実践記録・考察の事例をあげる。また、保育のための指導技術においては実際の保育に保育に役立つ教材や内容を解説する。これらの内容は、幼稚園教諭養成という立場から、領域「環境」を理論的、実践的に理解することを目指す。
【学習到達目標】
1.幼児が身近な環境に好奇心や探究心をもってかかわり、それらを生活に取り入れていこうとする力を養うためには、どのように幼児に関わればよいかを理解できる。
2.幼児と一緒に遊びながら環境を取り入れる力を養う方法を理解できる。
3.幼児の環境を取り入れる力を養うための教材を理解できる。
4.幼児が環境を取り入れる力を養うための方法が理解できる。
【履修上の注意】
教科書で学んだことを、自分が幼児期のときに活動したことと関連づけながらふりかえるようにして下さい。また、保育の実際が記述されているので、自分の幼児期のときの体験、感じたことと照らし合わせながら読み説いて下さい。
【事前準備学習】
受講前に教科書を読んできて下さい。また、取り上げた事例は、領域「環境」の視点のみでなく、他の領域の視点からも子どもの成長、発達を考えて下さい。幼児期の発達は1つの領域の面のみでなく、総合的に発達します。
「履修上の注意」にも記述しましたが、学習した知識は、必ず自分の体験と照らし合わせて下さい。保育の中で学ぶ内容は、普段の幼児の生活の中でも自然に身に付けていることが多く含まれています。そういう意味からは、普段から、幼児だったこれをどのように思うだろうか、どのように行動するだろうかという、子どもの視点に立った思考を身に付けることが大切だと思います。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『保育実践を支える環境』 吉田 淳、横井一之 福村出版 2010 教科書を用いて授業を行います(必携) |
参考書 | 『幼稚園教育要領解説』 文部科学省 フレーベル館 2008 他の保育内容指導法でも使用します。 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
平常点30%、小テスト30%、授業中の取り組み方・発表40%
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 1: 保育における環境の役割、領域環境」のねらい、内容 | |
2 | 2: 領域「環境」の指導計画とその展開 | |
3 | 3: 乳幼児の自然認識の発達と「環境」 | |
4 | 4: 保育の実際 0,1,2歳児の保育活動 | |
5 | 5: 3歳児の保育活動 | |
6 | 6: 4歳児の保育活動 | |
7 | 7: 5歳児の保育活動 | |
8 | 8: 野菜を栽培する ナス、ピーマン | |
9 | 9: 昆虫と遊ぶ チョウ、カブトムシ、セミ | |
10 | 10: 動物と遊ぶ チャボ、ウサギ、キンギョ | |
11 | 11: 保育のための技術・資料 | |
12 | 12: 草花と遊ぶ | |
13 | 13: 食べる・生きるを中心とした保育 | |
14 | 14: 地域環境の活用・田んぼ、お宮の探検 | |
15 | 15: 学生各自の振り返りと反省 | |
16 | 16: 定期試験期間 | |