【講義概要】
激しく変わる教育環境の中でメディア(特にコンピュータ)利用の研究・実践と授業デザインは教育方法の中心的課題である。コミュニケーションとしての教授・学習過程の中で、教師主導の教材提示型のメディアの利用ではなく、学習者が自ら学び、思考の道具として使えることが大切である。「心理学からの新しい学びへの提案」「コミュニケーションとしての教授・学習プロセス」「学習・教授を支援するメディア」「授業デザイン」を主なテーマとして講義は構成される。
(学習方法)講義を参考にしながら、個人とグループでテーマを見つけ一定期間調査研究する(個人研究は期末レポート、グループ研究は授業デザインのプレゼンテーションとして発表)。講義は出来るだけ自分の言葉でノートに書き取り、新たな資料を加えてワープロで編集して自分の学習の成果としてデジタルファイルで保存できるようにする。保存した内容はコンピュータを使ったいろいろな様式で表現して適宜発表できるように再編集する。
【学習到達目標】
1)教育方法学の一つとしての授業デザインの基本的概念と教育実践への応用のための理論と方法を理解する。
2)メディアリテラシー(メディアに関する知識や技能)を高め、学習や教育の実践能力を養う。
3)メディアを利用した学習環境や授業設計の理論と方法を理解し実践する。
4)メディア〔特にコンピュータ〕を使ったいろいろな学習・教授方法を研究する。
【履修上の注意】
本講義はいろいろな学習体験(グループ学習、ネットワーク学習、メディア体験など)をしながら、実践的に知識や技術を身につけていくことをねらいとしています。原則として、コンピュータの基礎的な操作能力が要求されます。
この科目は、教員免許を取得することを最終の目標とした科目であり、将来教員になるという意識をしっかり持っていることが重要である。
よりよい教員とはどのようなものか、常に考える姿勢が大切である。
【事前準備学習】
教育心理学概論1,および2の単位取得済みであることが望ましい。
インターネット社会について、認識を深めておいてほしい。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | 『配付資料に基づいて講義するのでテキストは特に定めない』 |
参考書 | -参考書は、登録されていません。- |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
試験75% 平常点25%で評価する。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | オリエンテーション | |
2 | 学習と授業 -認知と学習の心理学の観点から | |
3 | 授業デザインの基礎 | |
4 | 授業デザインの方法 | |
5 | 学習を支援する方法には何があるか(1)-教育メディア概論 | |
6 | 教授法とメディア | |
7 | 学習を支援する方法には何があるか(2)-コンピュータ | |
8 | 学習を支援する方法には何があるか(3)-マルチメディアとネットワーク | |
9 | メディアリテラシー演習(1) | |
10 | 授業の中のメディアの役割(1) コミュニケーション理論の観点から | |
11 | 授業の中のメディアの役割(2)授業デザインの観点から | |
12 | 協調学習とインターネット | |
13 | 教科教育の特性とメディア利用 | |
14 | メディアリテラシー演習(2)-教科教育の特性とメディア利用<プレゼンテーション> | |
15 | 講義のまとめ | |
16 | 定期試験期間 | |