【講義概要】
・道徳教育、道徳科の重要性や今後の課題を、学校における教育活動全体に関連づけて考える。
・道徳教育の実践例を検討し、学習指導案づくりの基本を習得する。
・道徳科に向けた教材研究の方法と学習指導過程の創意工夫について理解を深める。
なお、この授業は、教員免許関連科目のなかの教職に関する科目「教育課程及び指導法に関する科目（道徳の指導法）」に該当する。
【学習到達目標】
・道徳教育の歴史と現状、今日的課題について多角的な理解を深める。
・道徳教育の理論の考察や授業実践例の分析を通して、その意義と問題点を明確化させる。
・学校教育における道徳教育の指導法に対する知識と理解を深める。
【履修上の注意】
主として講義形式で授業を進めるが、数回、小レポートを課し、ディスカッションの素材としていきたい。
随時、補助プリントを配布する。ただし、再配布はしないので注意のこと。
受講にふさわしくない態度、行為には厳正に対処する。
【事前準備学習】
教科書等の指定箇所をしっかり読んでおくこと。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、１週間借りることができます。（一部貸出不可の図書もあります。）
| 教科書 | 『小学校学習指導要領解説 特別の教科 道徳編』 文部科学省 未刊行 未刊行 |
| 参考書 | －参考書は、登録されていません。－ |
| 指定図書 | －指定図書は、登録されていません。－ |
【評価方法】
授業中の小レポートと授業への参加態度（あわせて40％）と最終筆記試験（60％）。
【講義テーマ】
| 回数 | テーマ | テーマURL |
| 1 | 1： はじめに：道徳教育をめぐる近年の状況と道徳の「特別の教科」化 | |
| 2 | 2： 「学習指導要領」を読む①：学校の教育活動全体における道徳教育 | |
| 3 | 3： 「学習指導要領」を読む②：「特別の教科 道徳」のポイント | |
| 4 | 4： 道徳教育の歴史①：戦前 | |
| 5 | 5： 道徳教育の歴史②：戦後 | |
| 6 | 6： 道徳性の発達理論：コールバーグの理論を中心に | |
| 7 | 7： 道徳の授業理論：価値の内面化、価値の明確化、モラルジレンマ | |
| 8 | 8： 道徳読み物資料の分析①：「はしのうえのおおかみ」「手品師」 | |
| 9 | 9： 道徳読み物資料の分析②：「銀色のシャープペンシル」「加山さんの願い」 | |
| 10 | 10： 学習指導案の作成①：主題名、内容項目、ねらいの確定 | |
| 11 | 11： 学習指導案の作成②：主題設定の理由 | |
| 12 | 12： 学習指導案の作成③：学習指導過程、発問 | |
| 13 | 13：教材研究の方法と学習指導過程の創意工夫 | |
| 14 | 14：道徳教育、道徳科における評価のあり方 | |
| 15 | 15： まとめ：道徳教育改革の動向と今後の課題 | |
| 16 | 16： 定期試験 | |