【講義概要】
経営学の主要分野の一つである「戦略」は企業の方向性を表現するものです。もともと軍事用語であった「戦略」は、戦うための策略を意味しますが、企業を取り巻く市場環境はライバル企業との競争状態にあり、戦略の善し悪しによって企業の勝敗は決まってしまうといえます。本科目は、戦後から発展してきた経営戦略の基本的な理論を学び、その観点から現代の企業の実際を理解します。前半は伝統的な戦略論の大家の理論について、中盤は企業のグローバル戦略について、後半は代表的な企業戦略のケースについて論じます。抽象的な議論を中心としますが、適宜視聴覚教材を用いてケーススタディを行なうことで、理解を深められるように講義を展開します。また、受講生自身も普段から経済ニュース等をチェックし理解を深める努力をしてください。
【学習到達目標】
講義内の概念を良く理解し、自らの現代企業の諸問題について論理的に説明できるようになることを目標にして受講して下さい。定期テストは、理論の理解度と現実問題を考察する能力を問います。
【履修上の注意】
本科目はスライド(PPT)を用いた講義形式で展開し、その内容は経営戦略論の伝統的な理論が中心になります。真剣に聴講しノートを取るようにしてください。また、視聴覚教材を用いてケーススタディを行ないます。教科書指定はしませんが、適宜資料を配布します。定期テストは自筆ノートのみ持込を許可します。
また、受講の注意として、場合によっては受講者の座席を指定し受講環境を整えますが、他の受講生の迷惑になる行為(私語、携帯電話・スマートフォンでの遊戯、スライドの撮影等)が目立つ者は退出していただき、それ以降の受講及び単位認定は認めません。
【事前準備学習】
日経新聞やweb、テレビ番組(WBS等)をつうじて、日頃から経済や市場のトレンドに関する情報を得ておいてください。また、自筆ノートを毎回あるいは定期的に整理し内容の復習をしておくことをおすすめします(※他者に自筆ノートを貸したりコピーさせないようにしてください)。
【教材】
※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書 | -教科書は、登録されていません。- |
参考書 | 『競争戦略論』 青島矢一・加藤俊彦【著】 東洋経済新報社 2003 『やさしく学ぶマネジメントの学説と思想[増補版]』 渡辺峻・角野信夫・伊藤健市【編著】 ミネルヴァ書房 2010 |
指定図書 | -指定図書は、登録されていません。- |
【評価方法】
定期試験(中間40%+期末60%)及び受講態度とリアクションペーパーの内容を加味して評価します。
【講義テーマ】
回数 | テーマ | テーマURL |
1 | 講義ガイダンス:経営戦略論の概要 | |
2 | 伝統的な戦略理論①イゴール・アンゾフ | |
3 | 伝統的な戦略理論②マイケル・ポーター(競争戦略) | |
4 | 伝統的な戦略理論③マイケル・ポーター(グローバル戦略) | |
5 | 企業のグローバル化 | |
6 | グローバル化による影響と問題 | |
7 | ケーススタディ:日本企業のグローバル化 | |
8 | 中間テスト | |
9 | 戦略理論の批判:ヘンリー・ミンツバーグ | |
10 | 企業戦略①フォード | |
11 | 企業戦略②GM | |
12 | 企業戦略③ソニー | |
13 | 企業戦略①マイクロソフト | |
14 | 企業戦略②アップル | |
15 | 全体のまとめ | |
16 | 定期試験期間 | |