名古屋学院大学シラバス


                シラバス

シラバス 詳細

【時間割】

学期曜日時限科目名開講期キャンパスペア単位年次教員名科目ナンバー
1限国際法2秋A名古屋 22長尾 良子GQ2402

【授業情報】

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講義概要

 現代国際社会における「安全及び平和」にについて国際法の各分野から多面的に考察していく。
2001年9.11米国同時多発テロをはじめとしたテロリズム、IS(イスラム国)などの中東情勢、北朝鮮の核実験、日中朝韓の極東情勢等々の具体的な問題をとりあげて、武力紛争法や国際人権法、国際経済法など様々な角度から説明していく。また日本の安全保障と防衛、国際貢献、国際紛争の諸要因、国際平和に寄与する日本の役割や市民の役割等々についても考えていきたい。国際的人権保障や地球環境問題で日本がどう関わってきたのか、今後の方向性についても説明する。国際法を通して、現代国際社会の平和の構築のためには何が必要かを分析し、困難な状況でも社会の発展に貢献し、新たな社会を創造しようとする精神を身につけることをめざす。

 授業の進め方としては、教科書を中心に説明した後、必要に応じて、映像や国際機関などのサイトを見て情報収集し、国際社会で生起する課題の解決策を考え、クラスで自分の考えを他者に伝えていく。グループ・ディスカッションや、人権教育のゲームなどの参加型学習も体験し、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力を高める。



【学習到達目標】

① 国際的な諸問題を時間的経緯や空間的広がりの中で、国際法を通して多角的に理解する視点を養う。
② 地球市民の一員として、国際的な時事問題を理解し国際世論を形成できるようになる。



履修上の注意

1.「国際法1」(基礎編)と「国際法2」(応用編)は内容が連動しているので、事前に「国際法1」(基礎編)を履修しておくことが
  望ましいが、基本事項を復習しながら授業をすすめるので、「国際法2」(応用編)からでも履修できる。(その場合は各自、
  教科書のⅠ~Ⅴ章・Ⅸ章の国際法の基本事項をふまえておくこと)
2.関連科目として、「国際関係論入門」、「国際政治学」、「国際社会問題」、「平和学入門」、「人権と社会」、「現代社会と法
  律」、「地球環境学」(以上教養科目)、専門科目での、国際関係、法律、経済などの「国際法2」の関連科目を複数履修す
  ることによって理解が一層深まる。
  
3.教員免許取得のために受講する学生は、遅刻・欠席は原則しないように。(欠席した場合は、欠席補充ペーパー : 代替
  措置を提出すること)




【事前準備学習】

1.これまでのふりかえり(復習)をした上で、次回講義内容の教科書の該当部分をあらかじめ読んでおく。
2.時事問題についての理解を深めるため、ニュースや新聞の国際面に目を通し、国際情勢に関心をもつ。
3.CCSで紹介している、次回講義内容に関連するサイトを確認しておく。



【教材】

※指定図書は担当教員が、学生が必読すべきものとして指定する図書のことです。
  図書は図書館に置いてあり、1週間借りることができます。(一部貸出不可の図書もあります。)
教科書『よくわかる国際法 第2版』 大森正仁編著 ミネルヴァ書房 2014
参考書『コンパクト学習条約集 第2版』 芹田健太郎編集代表 信山社 2014
指定図書『映画で学ぶ国際関係(広島修道大学テキストシリーズ)』 三上貴教編 法律文化社 2005.4
『国際法基本判例50 第2版』 杉原高嶺, 酒井啓亘編 三省堂 2014.3
『国際法資料集』 西谷元編著 日本評論社サービスセンター/日本評論社 (発売) 2010.4

評価方法

アサイメント・ペーパー(課題1-15%・課題2-15% 課題未提出者は期末レポートの提出資格無し)の提出と3.期末レポート-20% (1・2・3の合計50%)と
平常点(授業参加度、コメント用紙の提出状況など50%)を総合的に評価する。



【講義テーマ】

回数テーマテーマURL
1国際社会における安全・平和を脅かす諸問題
2国際テロリズム:国際テロ行為に関する諸条約
3国際犯罪:国際法と国内法の関係
4国際刑事裁判所:国際司法裁判所との違い
5国際の平和と安全の維持(1):国連の集団安全保障
6国際の平和と安全の維持(2):国際法における自衛権
7武力紛争法(1):国際人道法の展開-イラク、シリアでの場合
8武力紛争法(2):大量破壊兵器使用の禁止-ABC兵器
9国連の平和維持活動(PKO):日本のPKO参加、海賊対策
10平和構築:破綻国家の再建、難民、真実和解委員会
11人権の国際的保障:国連子どもの権利条約
12国連人権教育の10年:ゲームによる人権教育の実例
13国際法各分野の相互の関連性:人間の安全保障
14文明間の対話か衝突か:国連文明間の対話年、世界遺産条約
15まとめと期末レポート提出
16定期試験期間